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就職活動のその後のお話②

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  • nakamaru
  • 2019/05/25 17:08

こんにちは。なかまるです。

今回は、「本当にあった証券会社の話」の続きです。

 

↓前回のお話

 

■日々のルーティン

前回の記事を経て、毎朝7時前に出勤する日々が始まりました。

出勤してまずパソコンを起動しようとしたところ、

「なにやってんだ!パソコンつけんじゃねえ!」

朝から元気な課長の怒鳴り声が響き渡ります。

「すみません。」

わけもわからず、とりあえず謝ってパソコンをシャットダウンします。

若手の先輩の指示によると、朝の約1時間は整理整頓・支店の周りの清掃・外の花壇の整備などを行うようです。

よくよく確認してみると、これらは「業務」ではなく、ただの「サービス(?)」になるようです。時間外労働とはならず、要は給料が支払われません。

パソコンをつけてはいけない理由は、

「システムを管理している本部の部署に、パソコンの起動状況がデータとして残ってしまうから」

とのことです。

つまりは、

「勤務しているデータが残ると時間外労働の記録と齟齬が生じてしまい、後々なにかあった時に会社が負けるから」

ということです。なにかあった時というのは、社員が労働基準監督署などに駆け込んだり会社を訴えたりした時などですね。

もうどう考えてもアウトです。それを何も言わずに、黙って出勤してパソコンを使わずになんとか仕事をしている先輩たち。私には意味が分かりませんでした。

とりあえず、私は出勤したらパソコンを立ち上げずに清掃をするというのがルーティンになりました。

 

■たまに発生する業務

毎日ではないですが、数日おきに昼食の買い出しに行かされます。

課長からすべての営業員に食べたいものを訪ね歩き、買ってきて会議室に並べておきます。

それだけならまだ良いのですが、問題はお金です。基本的に前払いがありません。自腹で購入し、後でそれぞれ先輩たちに請求をします。しかも、先輩たちに自ら払う気はありません。タイミングが合わず、請求出来なければ忘れ去られてしまいます。

請求するにも、業務で忙しい中に

「〇〇さん、今日のお昼代なのですが、、、」

露骨に嫌な顔をする先輩たち。忙しいのは分かりますが、そんな顔をするなら先に払えよと思ってしまいます。

最終的には、退職前に(私の覚えている限りで)すべての昼食代を精算できましたが、気を使いながら、タイミングを見計らいながら、全員に請求していくのは苦痛でした。昼食の金額的にも、財布の中は小銭だらけになりましたし。笑

 

■営業活動の開始

そして、なんとなく社内の状況を理解してきた頃に私自身の営業活動が始まりました。

新人だろうがもちろん目標数値があります。新人には新規口座の開設数、新規資金の純増などの目標が与えられました。

目標達成できなければ課長の怒号が飛んでくるかと思うと憂鬱で仕方がありません。

それでもとりあえずやってみます。まずは、電話帳のような個人情報満載のリストを片手にひたすら電話をかけます。そのリストには(元)勤務先も載っているため、富裕層と思しき人をメインにかけまくります。毎日数百件です。基本的に99%の人は、即断るか電話に出てくれません。

Content image

それでも、わずかに関心のある人や他社で取引のある人には、アポが取れても取れなくても突撃訪問していきます。ひたすらそれの繰り返しです。

 

そしてもう一つの方法。飛び込み営業です。電話で見つけた見込み客を突撃訪問するついでに、その周辺の家に片っ端から訪問していきます。こちらも毎日数百件行っていきます。

当然ですが、こちらも98%くらいは門前払いです。まともに人と話ができずに終わる日が普通でした。

Content image

正直、やり方を考えるとすぐに成果に出るわけはないだろうと思います。最初は不審者です。何度も訪問して徐々に距離を縮めて取引してもらうしかありません。

 

それでも、課長や会社には関係ありません数値が絶対です。

夕方になったら会社に戻り、課長に報告をします。

「課長、本日もまともに話を聞いてくれる人はいませんでした。すみません。」

「なにしてんだよてめえ!話を聞かせるんだよ!さっさと新規持ってこいよ!!!」

「すみませんでした。」

「明日は絶対だからな!!」

毎日のように同じことの繰り返しで、同じことを怒鳴られます。雨・風・雷は関係ありません。雷雨だからと早めに会社に戻ると、やる気がないのかといつも以上に怒鳴られます。

外回りをして、なんの成果も得られず会社に戻るのはいつしか恐怖になっていました。

 

■開拓に苦戦し、、、

コミュニケーション能力が低い私だからかもしれませんが、開拓には非常に苦戦しました。毎日怒鳴られる中で、数週間経ったある日、課長に別室(通称、説教部屋)に呼ばれました。

「なんで口座の一つもできねえの?」

「すみません。なかなか話を聞いてくれもらえず、聞いてくれる方も取引には繋げられていない状況です。」

「押しが弱いんだよ!一枚書類書かせて金振り込ませるだけだろうが!!」

ここだけ切り取ると、詐欺師みたいなフレーズですね。ただ、基本的に(私の見た)証券会社営業員は詐欺師みたいな考え方の人しかいません。顧客がいないところでの会話は、「いかに金を取るか」でした。

「すみませんでした。引き続き頑張ります。」

「遅すぎんだよ!さっさとやってこいよ!!」

「バチンッ!」

一瞬なにが起きたのか分かりませんでした。が、気づいたら私は自分の意志とは別に顔だけ右を向いていました。「ああ、今ビンタされたのか」と理解すると同時に課長が一言。

「おれ、なにかあったらどんどん手出してくからな。」

そう言って立ち去りました。

そこそこに真面目に生きてきて、基本的に怒られることや怒鳴られることがなかった私は怒鳴られるだけで萎縮してしまうのに、まさかの平手打ち。かなり衝撃的でした。

この頃から、課長は手を出すのが日常になっていた気がします。グーで殴られる、とまではいきませんでしたが、叩いたり平手打ちしたりはよくありました。

 

 

そんなこんなで始まった営業活動ですが、この後もいろいろ起きます。笑

また次の記事とさせていただきます。

 

では、今回はこのあたりで。

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◆体験談や日常を書きます◆投資・睡眠・スイーツにしか関心がないです◆社会不適合者ですが、金融機関・学習塾にてそれぞれ数年間勤務

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