日本で最も有名なインターネット広告といえば、アフィリエイト広告ではないでしょうか。昨今の副業ブームも追い風となって、その知名度は数あるインターネット広告の中でも群を抜いています。
そこで改めて質問させていただきます。この中で「なんとなく知っている」という広告はありますか。
・リワード
・アドネットワーク
・リスティング etc...
人並み以上のITリテラシーを持っているであろうALISユーザーでさえ、恐らく「リスティングは聞いたことがある・なんとなく仕組みを知っている」というレベルではないでしょうか。でもアフィリエイトは?───つまり、そういうことです。
とはいえアフィリエイト広告とはどのような広告なのか。少なからずそんな疑問を持たれる方もいると思うので軽くおさらいまで。
アフィリエイトとは、ASP(Affiliate Service Providerの略)に登録することで、自分が運営するブログやサイトに広告を掲載することができる仕組みで、主に成功報酬型の広告モデルが一般的です。
成功報酬型の広告モデルとは、例えばブログに掲載した広告経由から、申込みや購入が発生して紹介が成功した時点で報酬発生となります。そうした仕組みを利用して稼ぎを得ている人のことを俗にアフィリエイターと呼びます。
・A8.net(エーハチ)
・ValueCommerce(バリューコマース/バリュコマ)
・AccessTrade(アクセストレード/アクトレ)
・JANet(ジャネット)
上記は上場系の企業が運営している主要ASPの4つです。(いつもお世話になっております。引き続き何卒よろしくお願いします。)
これらの他にも魅力的なASPは多々あるのですが、まずは上記に登録しておけば、アフィリエイトを始めるのには不自由しません。ご贔屓に。
※アフィリエイトは、PCさえあれば誰もが無料で参加することができます。よくある「ノウハウを教えます」「初期費用に数万円の投資が必要」「このツールで必ず稼げます」というのは、ほぼ嘘なので気を付けてください。無料ブログ+ASPへの無料登録で大丈夫です。
昨今の副業ブームもあって、確固たる知名度を確立したアフィリエイトの利点は、その参入ハードルの低さで、無料ブログとASPへの無料登録を行うだけで、誰もがアフィリエイト広告を掲載できるようになります。
また、最近ではASPが提供している機能に「セルフバック」と呼ばれる、いわゆる自己申込みができる機能があるASPも増えたので、ブログすら不要というASPもあります。
ここまではアフィリエイター目線で書きましたが、アフィリエイト広告における広告主側の目線としても、アフィリエイトには多くのメリットがあります。
例えば、その広告モデルは成功報酬型のため、無駄な広告クリックに対する費用が一切発生しないなど、極めてコストパフォーマンスの高い広告展開が可能です。また、ASPを介した広告展開が行えるため、使用するASPによってはWebマーケティングの運用代行が可能になるなど、広告主側の人的リソースの削減にも繋がります。
そういった点から、インターネット広告代理店に勤めている営業マンとしても、アフィリエイトというWeb広告メニューは、広告主となるクライアントにも提案しやすい傾向にあるのも事実です。───しかし。
インターネット広告の代名詞ともいえるアフィリエイト広告にも弱点があります。その弱点こそが、広告の本質を突き詰めるほどに極悪とも言えます。
まず本質を明確に───なぜ、アフィリエイターたちはアフィリエイト広告を掲載しているのかということを考えてみてください。その答えは「稼ぎたいから」「お金が欲しいから」です。
アフィリエイターの中には「世の中に良い情報を提供したい」という信念を持って、良質なサイトを作られている方がいるかもしれませんが、アフィリエイターも僕らと同じ人間なので欲があります。欲が強いアフィリエイターの中には、手段を選ばずして儲けようとする輩も一定数存在しているのも事実です。まさにその完成系とも呼べる産物が「根拠なき比較サイト」となります。(=根拠がある比較サイトは良質とい言えます)
今でこそ「法整備」「ASPによるサイト監視の強化」「Google検索アルゴリズムのアップデート」によって、根拠のないランキングを載せているような悪質サイトは排除され始めてきたものの、まだ氷山の一角に過ぎません。
僕自身もアフィリエイト広告の人気ジャンルのうち「ウォーターサーバー」と「FX」各案件の大体のアフィリエイト報酬金額は把握しているので、根拠なき比較サイトが広告報酬の高い順としてランキング掲載していることは確認しています…
僕がアフィリエイト広告を極悪と呼ぶ理由としては、心ないアフィリエイターによる根拠なき比較サイト(虚偽ランキング掲載)のほか、無数にあるインターネット広告の中では、手作業による操作が多いために至急の対応が難しいということがあります。
例えば、僕が生業としているリワード広告の場合は、自社の広告配信システムと掲載社側のシステムを連携しているため、一度のクリックで配信開始・停止が可能となっています。※リワード広告については前の記事をみてください。
また、アドセンスやアドネットワークといった広告であれば、そもそも広告配信システムに入稿された広告しか配信されませんし、さらにcookie情報などを基にしてユーザーマッチした広告しか表示されないため、広告を掲載する側としても最小の労力で済むのです。(というか、ほとんど自動運用に近いです)
しかしアフィリエイト広告となると、各アフィリエイターが自由に広告掲載することができてしまい、もしそれが間違った内容であっても、意図的な優良誤認であっても、ASPや広告主サイドから指摘されない限り、それがサイト訪問者を騙すような訴求だとしても問題にならないこと自体が極悪ではないでしょうか。
アフィリエイト広告───ほかのインターネット広告に比べると、運用面では少し怖い部分が見えるものの、アフィリエイター目線ではシンプルかつ面白い仕組みなので、副業のアフィリエイトに興味があれば、今からでもチャレンジする価値はあると思います。