FXのスワップ収入というと微々たるものというイメージがあるかもしれません。実際、高金利通貨といわれているトルコリラを取引した場合、FXの会社にもよりますが、スワップは1日あたり10000通貨で80円前後となっています。
10000通貨のトレードの場合、1円動くだけで10000円の損益が発生します。つまり0.01円(1銭)で100円ですから、一日のスワップ収入はそれよりも低い金額になるわけです。
一日80円の利益を積み重ねるために10000円損するかもしれないトレードをするわけですから、どちらかというと割りに合わないように感じますね。
そんなこともあってFXトレードではあまりスワップを重視しないことが多いです。しかし、このスワップ、余裕資産でなおかつロスカットされないようにリスク管理すれば長期的に見た場合、大きな利益を上げられることにつなげられます。まさに塵も積もれば山となるといった感じです。
たとえば、10000通貨で80円/日とした場合、1年365日ですから、80×365=29200円となります。トルコリラは現在18円前後で推移しています。仮に17円下がって1円になってしまった場合、為替差益で17万円損してしまうことになります。つまり証拠金の分も含めて20万円を口座に入れておけば強制ロスカットは免れそうです。ここら辺はFXの会社によって証拠金維持率とかも関係してくるので確認が必要です。
そこで、仮に20万入れておいたとすると、1年で29200円入ってくるので、17万円の為替損失が発生しても6年で取り返せることになります。そしてそこから先は純粋に収入として発生し続けるわけです。正直18円で買ったものが1円まで値下がりしたらメンタル崩壊しそうですけどね。
そして本題ですが、スワップ金利だけで生活できるようになるためにはどれぐらい資産があればいいのか。先ほどの例は極端な例ではありますが、安全にやるならこれぐらいの余裕がほしいところです。
さて、生活資金というのは人によって違うわけですけど、一般的な金額として月に30万円入ってくるということにして計算してみましょう。年だと360万円です。
単純に10000通貨で29200円ですから、360÷29200ですから、、およそ124万通貨あればよいことになります。ということはトレード口座には20万×124で2480万円になります。きりのいいところでいえば2500万円といったところでしょうか。
老後2000万円必要といわれていますが、年金機構が破綻した場合、自分で老後資産を形成していかなければいけないので、今のうちに自分にあった資産形成を考えていく必要性がありそうですね。この記事の通りやれば間違いなしですなんてことを言う気は全然ないですけど、今後のことを考える上での一助になれば幸いです。