
今日は2018年8月28日です。
今日は朝ごはん(兼お昼ごはん)として皮蛋瘦肉粥っていうピータンのお粥を作りました。
美味しかったですよ。
まずはお好みの水分量でお粥を作ります。
広東省や香港で親しまれてるお粥は、日本のお粥に比べて水分量多めのサラッとしたものが多いです。
使われるお米自体も違うので、美味しいお粥の作り方も根本的に違うのかもしれません。
日本だと、お粥って風邪を引いたときぐらいにしか食べませんよね?
僕は日本に居た頃、風邪を引いた時以外でお粥を食べたのって、正月の七草粥ぐらいだったと思います。
そして日本の一般的なお米はほとんどジャポニカ米ですよね。
中国でも一部地域(中国の北の方)では日本と同じジャポニカ米が作られていますが、基本的には中国で作られるお米の大部分がインディカ米だと言われています。
凄い大雑把な言い方をすれば、中国の北の方は小麦粉等から作った饅頭や麺類なんかを主食とする粉食文化が主流、そして中国の南の方はインディカ米等を主食とする米食文化が主流なんだそうです。
でも、中国って国土が広いし多民族(多文化)国家なので、一概にこの地域はこうだ、とは言い切れないってことにも留意が必要です。
今回作るピータンのお粥は、中国の広東省や香港で親しまれてる料理でもあり、一般的にはインディカ米を使って作ります。
インディカ米ってのは、日本ではタイ米とも言われるお米で、ジャポニカ米に比べて粘りが少なく、ものによってはココナッツのような香りがする香り米(ジャスミン米)なんてものも存在してます。
粘りが少ないので、水分量を多めにお粥を作るとサラッとしたスープのようなお粥が出来上がります。
そして、広東省や香港では、そのサラッとしたスープのようなお粥に様々な具材をいれて、朝ごはんや夜食なんかとして楽しむことが多いです。
今回作るピータンのお粥(皮蛋瘦肉粥)も、広東省や香港では凄く一般的なお粥ラインナップの一つですし、たとえばレストランによっては、このサラッとしたお粥をスープとしてお鍋やしゃぶしゃぶを楽しめるところも存在してます。
話が逸れますが、僕は個人的には白ご飯として食べるのであればインディカ米よりジャポニカ米が大好きです、いや、日本のお米が大好き、と言ったほうが正しいかもしれません。
日本のお米、特に新米はめちゃくちゃ美味しいですよね、香りがあって、甘くてねっとりしてて、うううううううううんんんまい!!
僕は、たとえば明太子が一本あれば、白ご飯お茶碗三杯ぐらいはぺろっといけちゃいます。日本のお米で炊いた白ご飯は最高です・・・
散々日本のお米を絶賛しておいてなんですが、今回僕がピータンのお粥に使ってるのは、一般的な広東省や香港のお粥に使用されるインディカ米でございます。
僕もこれまでに、日本のお米を使用してピータンのお粥や干し貝柱のお粥なんかを作ったことがありますが、やっぱりインディカ米を使ったサラッとしたお粥で作ったほうが、ピータンのお粥や干し貝柱のお粥は美味しいんですよね。
程よく出来上がったお粥に、生姜とお酒とお塩を入れて煮続けます。
そしてピータンと豚肉の登場。
ピータンは、アヒルの卵を石灰や木炭等のアルカリ性の粘土なんかで包んでおくとタンパク質が変質固化してこのようなものになるそうです。
写真のピータンはすでに殻をむいたものですが、白い結晶のような模様が浮かんでいます。
この模様のあるピータンは、松花ピータン(松花皮蛋)と呼ばれるもので、一般的にはこの模様がないピータンは安物だとされてます。
日本では馴染みの薄いピータンですが、中国や東南アジアだと、その独特の旨味を好んでかよく使われる食材となってます。
ちなみにピータンはアンモニア臭いとかよく言われますが、僕は今まで中国や東南アジアでアンモニア臭いピータンにはほとんど出会ったことがありません。はい、僕の鼻なんか信用出来ないですよね。
噂では、安いピータンほどアンモニア臭がするらしいです。
なので、ピータンにご興味がある方は、ちょっと奮発して良いピータンを買ってみると良いかもしれません。(ちなみに僕がいつも買ってるこの松花ピータンは、6個で20元(日本円で300円ちょっと)ぐらいです、そんな高級品ってわけではありません )
日本人の方で、ピータンがお嫌いな方も多いのは知ってます。でもですね、しょうがないじゃないですか、僕がピータン好きなんだから。
そもそもピータン嫌いな人は、タイトル見た時点でこの記事読んでないですよね。
あ、そういう視点で言えば、このあと、パクチーも写真に映るので、嫌いな方は注意してください。
今回は、広東省や香港でピータン粥のお粥といえばこれ、と言われる、皮蛋瘦肉粥を作るので、豚肉も入れます。
豚肉を入れる場合は、脂肪の含まれてないお肉を使用するのが本場流になります。
皮蛋瘦肉粥の、瘦肉っていう中国語の意味は、脂の無いお肉(痩せたお肉)を意味します。たとえば牛肉の瘦肉であれば、赤身肉って意味なわけです。なので今回も、脂肪の含まれてない豚肉を使ってます。
で、ここからは好みが分かれると思うのですが、僕はこのピータンと豚肉を、結構細かく切り刻みます。
うーん、感覚でいうと、ピータンは1センチ角以下、豚肉は薄切りのものを5ミリ幅ぐらいに切り刻む感じです。
ええ、これはまったくの僕の好みの問題です。
具材を細かくすることによって、ピータンや豚肉の旨味がお粥に染み渡っている皮蛋瘦肉粥が僕は好きなんですね。
当然、好みの問題なので、具材をあんまり細かくしないで作るのも全然ありです。
たとえば、豚肉に小麦粉なんかをまぶしてからお粥に入れて、肉の旨味と水分を閉じ込める作り方も、それはそれで美味しいですよ。
どん!!!
具材を入れてひと煮立ち、最後に塩で味を整えれば完成です。
お好みでパクチーやネギを散らせば、本場感が出て良いですね!
欲を言えば、僕はここに揚げパンを入れて食べるのが好きなんですが、今日はあいにく売り切れでした・・・中国では揚げパンって朝ごはんで食べることが多いので、お昼ごろに起きてから買いに行った僕が悪いのです、はい。
ごちそうさまでした!










