ある処に ぺにょお という名のさっぱり何の役にも立たない男が住んでいました。
ぺにょお は滅多に外に出ない男で、毎日毎日家の中で過ごしていました。
そんなある日のこと、ぺにょお は一蘭のラーメンが食べたくなってしまいました。
ところがなんと、ぺにょお の村から一蘭までは80kmもあるのです。家から出られない ぺにょお にはとても行けません。そもそも ぺにょお にはお金もありません。
悲しくなった ぺにょお は夕方、薄暗い室内でブログを書きました。何だかんだ色々ああだこうだで、一蘭のラーメンが食べないな。
すると翌朝。
ぺにょお の家を訪ねてくるものがあります。なんだろうこんな朝早くに、ぺにょお が玄関まで出てみると、なんとそこに。
一蘭のラーメンが立っているではありませんか。
正確には一蘭のラーメンを持った宅配便のお兄さんですが、それは ぺにょお にとって重要ではありません。昨晩写真を眺めて寝ることしか出来なかった一蘭のラーメンが目の前にあるのです。ぺにょお は大変喜んで赤い粉を大量に振り掛けましたとさ。
解説:
笠地蔵という昔話がある、雪の日道端で見かけた地蔵が寒かろうと笠を被せてあげた爺さんのところへ翌日地蔵が食べ物をもってくるという話だ。
思いやりは結局自分のところへ返ってくるものだ、という教訓話であろうが、対して一蘭地蔵である、この話の中で ぺにょお というこの男は何もしていない。
何もしていないにも関わらず贈り物は貰っている、これはどう考えてもこれから笠を被せに行かねばならないだろう。そういうことを考えさせられる話なのである。
まあまあ、地蔵に被せる笠の持ち合わせも無いのでどうしたもんかという感じなんですけれども、それはさておき、さっそく食べさせて頂きましたよ。
旨いね。とても。
人から貰ったものにそういうこと言うのも何だが、インスタントラーメンとしてはとんでもない値段しているのだが、旨いね。
この赤い粉、何?唐辛子?めっちゃ旨い。最初様子見てちょっと入れてたんだけど最終的には全部入れてたくらい旨い。
でもちょっと失敗したと思うことがある。
僕はラーメンのスープを飲み干すタイプの人なのだけど、赤い粉を全部入れたせいでスープが辛くて飲めなかった、これは勿体ない。麺を食べるには赤い粉全部行くくらいで旨いんだけど、スープを飲むには厳しい。
次回は2杯に分けようと思う。そんで片方だけに赤い粉を全投入すれば良い。
もしくは赤い粉が入ったスープに白米投入なら旨い気がする。
それするか、それなら1日1食でいけるし。まあ炭水化物しか食べてないのがどうかとは思うが。とりあえず具を入れろという説がある。
ラーメンの具はどこの地蔵に何を被せれば良いのだろうか。
おい、いい加減にしろ。