こんにちは。
作品投稿プラットフォームFantasficを展開している、えくすこのsaradaです。
本日、Fantasficでお試しのVRギャラリー機能をリリースしたのですが、VRへの思いをこちらでちょっと書きたいと思います。(ちょびっとですがTwitterじゃ足りなかったのでw)
VRというと、立体的な3Dコンテンツを効果的に楽しむための技術という意識が多くの方にあると思っています。僕もOculus Goでより多くのVR体験をするまでは、そういう考え方に近かったように思います。しかし、今ではVRの良さは3Dコンテンツに限らずに適用できるものだという思いを強く持っています。2Dのイラストや写真、動画にとどまらず、漫画や小説など既存のさまざまな形式のコンテンツがVR空間に展開されることで、より快適な体験を実現できると考えています。
VRの本当の良さとは、物理的な制約に縛られず空間を自由に設計できるところにあると今では考えています。2Dのイラストや写真であっても、あたかも展示会に行ったかのように大きなサイズで目の前で閲覧することができる。展示場となるスペースのサイズも形も自由に設計できる。物理的な展示場ではできないような演出もできます。
Fantasficではまずはお試しで画像のVR閲覧モードを作りましたが、述べたとおり、さまざまな既存コンテンツがVR上に展開するメリットを持っていると思います。Oculus GoのストアではVRライトノベルというものが販売されていますが、まさに小説の新しい表現を求めたもので可能性を感じさせます。まだまだVRにおける表現というのは模索されている段階で、デバイスの進化を待たなければならない部分も多いかもしれません。そんな中で思考を巡らし、新しい体験について考え実装していくことができたらと考えています。
来月発売を予定しているOculus Questは画期なデバイスです。一部ではこれがVRを世間に浸透させる起爆剤になるのではないかという推測もあります。これまではスタンドアロンのデバイスでは実現できなかった6DoF(頭の回転だけでなく移動も認識する)に対応し、価格も$399と家庭用ゲーム機並です。本当に起爆剤になるかはまだ分かりませんが、VRデバイスが普及しイラストや小説などさまざまなコンテンツが新しい体験として蘇る世界を期待しています。
VRギャラリーについてちょっと
Fantasficに投稿した画像をVR空間上で閲覧できる機能です。
縦長画像は人間の身長くらいの画像として表示され透過PNGに対応しているので、キャラクターの立ち絵とかを投稿するとVR上でほぼ等身大のキャラクターに会えたりします!
今後はFantasfic本体とは独立してギャラリーを作る機能も検討していますが、現在Fantasfic上で機能に対するコメントを募集しています。よろしければお試ししてもらい、感想やこういうのあったら嬉しいなどコメントを頂けると嬉しいです。
あまり上記とは関係ないですが、技術者向けにA-Frame(WebVRライブラリ)とVue.jsの記事をQiitaに少し書いたので技術者の方はよろしければこちらもご覧ください。