最近、銀行やクレジット会社のローンやキャッシングの勧誘って、やたら「リボ払い」を勧めていますね。
「リボ払い」は、「リボルディング支払い」が正式名称で、「元利均等方式」のローンです。
「元金+利息の合計が毎回均等(同額)」で、返済する方法の一種です。
「元利均等方式」
( 図:一般法人全国銀行協会サイトより引用)
しかも、クレジットカード利用でのリポ払い額は、予め設定することが多いです。
利用総額が未定なのに、月々の返済額を先に決めることになります。
「毎月5,000円づづのお支払いで良いですよ」と言われると、返済が楽な気がしますが、この「お手軽感が落とし穴」になります。
参考「元金均等方式」
「元利均等~」に対して「元金均等方式」というものもあり、こちらは「元金の返済が毎回均等」です。
返済回数が浅いほど返済額が多く、回を追うごとに一回の返済額が少なくなります。
( 図:一般法人全国銀行協会サイトより引用)
ローン・キャッシングの分割返済は「元利均等方式」が主流
しかしながら、元利均等方式の方が利用者の負担が分散できることから、銀行の住宅ローンなどは「元利均等方式」が主流です。
クレジット会社のカード利用での買い物や、キャッシングは、一括払いがもちろん多いのですが、とくに最近は、クレジットカードの「リボ払い」への勧誘が熱心。
生活に支障がない範囲であらかじめ取り決めた額で毎月一定に返済する仕組みなので、きちんと仕組みを理解して利用さえすれば、たいへん有益な返済方式です。
ところが、無計画な利用者が多く、多額の借金に陥るケースも増えています。
言い換えれば、銀行やクレジット会社などにとっては、「リボ払い」は「ドル箱」。
次の前提時の、いろいろな「借入額」と「返済期間」を試算してみます。
・リボ払い返済額:毎月2,000円
・借入利率:18%
とすると・・・
・借入:20,000円の場合→返済:11か月
・借入:50,000円〃→返済:32か月(2年と8か月)
・借入:100,000円〃→返済:94か月(7年と10か月)
・借入:130,000円〃→返済:248か月(20年と8か月)
・借入:133,333円〃→返済:865か月(72年と3か月)
そして、
利息が複利式計算なので、雪だるま式に増えます。
130,000円と13,3333円とは僅か3,333円の差。
なので、毎月2,000円返すから返済期間は2か月延びる程度?と思ったら、
(完済まで72年3か月にも驚きますけどね)
しかも後”1円”増えると、
リボ払いは、いくら元金が減っているか分かりずらいです。
「リボ申し込みで、今なら○○○〇ポイントプレゼント」なんてのがよく来ますが、よく考えて使わないと、永遠に抜け出せない蟻地獄に落ちるかも。
おまけ:
CASIOの「ローン・リボ払い」をWebで試算できる便利なサイト。
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