参院選活動が始まりましたね。
駅前で野党候補が、「年金制度は破綻する」、「年金運営はずさんで大失敗している」って叫んでいました。
野党は年金不安を煽りに煽ってますが、実際はどうなんでしょう?
今回は特定野党(立憲や共産)の言うように「年金制度は破綻」なのか、それとも政府与党の言うように「改革で継続可能」なのかを、考えてみたいと思います。
なお、「年金運営はずさんで大失敗している」については、次回に本当はどうなのかを書きたいです。
「公的年金制度は破綻する」との主張はどこから来ているのでしょう。
年金制度の仕組みが抱える課題は、人口減と長寿が起こすINとOUTの2面ですね。
・INの減少: 少子化による人口減(制度を担う現役世代の減少)
・OUTの増加: 高齢化と長寿化(制度で養う世代の増加)
少子化対策はなかなか難しいものですが、特に今注目されるのは「人生100年時代」と言われる「OUTの増加」です。
「若い人が増えないのであれば、若い世代の”負担額を増やす”か、高齢者への”給付額を減らす”しかないから、やがて制度は破綻する。」
との論拠のようです。
一方政府は対策を含めどのように制度維持を考えているのでしょう。
出生率を上げて人口を増やすのはなかなか難しそうです。
そこで、そもそも「人生100年時代」で元気な高齢者が増えているのだから、
「まだまだ元気な世代にはもう少し働いてもらい制度を支える側を増やすことで、若い世代の負担を増やすこと無く支給額を維持できる」
との考えています。
近年の公的年金運用が堅実な実績を上げていることも理由のひとつです。(これは次回記事で)
つまり時代に合わせた”分岐年齢のシフト”によって、”受給人口を最適化しよう”との策です。
加えて、高齢者や労働条件に制約のある人でも働きやすいように、今までの画一的な労働条件や年功序列の賃金体系を、働き方に合わせて多様化する改革を進めようとしています。
「年金改革」は「働き方改革」とも関係するのですね。
ただし、この2つの改革については、各種アンケート調査結果によれば、若い世代ほど支持率が高く(20代、30代では70%超など)、高齢になるほど支持が低い結果になっています。
自民党支持は「改革推進」に理解の現役世代が中心ですが、対する野党は、「高齢者の既得権を守る」「改革には反対」と、完全に高齢者を向けアピールだとわかります。
私としては、野党も「実効性のある対案が出せていない」以上、元気な高齢者を時代に合わせて制度の担い手として補い、若い人の負担が増えないようにしていく「現制度を改良」が今見えてる現実解だと思います。
かなり将来的には、先進の北欧諸国のように税金負担で広く財源を確保する制度に移行することが良いかもしれません。
年齢に関わりなく消費から税を賄うので不公平感は軽減しますが、福祉国家のひとつであるノルウェーの消費税は25%ですね。
このうち約10%が年金相当の原資でしょうか。
まあ、安倍さんの言うとおり「打ち出の小槌なんて都合の良いものは無い」ので、楽な道はないけれど今できることは見えている。
一方、具体的な財源裏付けのある対案が示せないのに、破綻と唱えて不安を煽る特定野党の手法はいかがなものでしょう。
最後におまけ
特定野党さん、政策論争しない(できない?)現状は、「安倍政権のガス抜き役」で、実は安倍長期政権の立役者ではないでしょうか。
将来に本気で国を担える政党をまじめに目指してほしい。政策を磨いてほしいです。
ちょっと辛口ですが、うなづけるところもあるので、これ貼っときます。
(与野党問わず賛同できる考えは賛同します。安倍信者って訳じゃないです笑)
もちろんみなさんのご意見も賛否あると思いますので、いち意見として暖かく見てくださいませ。
m(_ _)m
次回へ続く