普及・発展とともにビットコインの価格は少しずつ上昇を続け、2011年の2月に初めて$1を超え、2013年11月には$1000近くまで急上昇しました。しかし好調だったビットコインにも大きな事件が起こります。
日本でも非常に有名な「マウント・ゴックス事件」です。この事件は2014年の2月7日、日本にある取引所マウントゴックス(Mt.Gox)が急遽ビットコインの払い戻しを中止しました。そのまま2月28日に民事再生法の適用を申請し、ビットコインを顧客分の75万枚、取引所10万枚分の合計およそ410億円分が消失したとされています。
この消失・盗難にあったとされるビットコインは、後述するトランザクション展性(マリアビリティ問題)という特徴を悪用されており、それ自体ではセキュリティに危険性はありませんが取引所やウォレットの仕様次第では被害にあってしまうというものです。(現在はこの問題を悪用して取引所から二重送金をさせるような仕組みはないので問題はありません)
この事件後2015年の8月にCEOだったマルク・カルプレス氏は「私電子的記録不正作出・同供用容疑」で逮捕されており、2018年の4月現在も裁判中です。
私はこの事件をテレビで見ていましたが、仮想通貨やビットコインへの知識はほぼない状態で報道されるニュースを見て「よく分からないけどビットコインって怖いものなのだな」と感じたことを覚えています。おそらく今も世間で仮想通貨に触れたことがない人は同じ様な意見を持っているのではないかと思います。
ちなみにこの事件は結局マルク・カルプレス氏が罪を犯したのか、それとも本当にハッキングにあったのかなどはきちんと分かっておらず未だに謎が多く残っています。
ただしデジタルゴールド(ビットコインの歴史についてストーリーで書いてある超絶アツい本)などの書籍を読むとカルプレス氏についてはあまり有能な書かれ方はされておらず、その後の対応を見ていても誠実な人間ではないような印象は受けます。
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