JAFの出動で多いタイヤトラブル
空気圧の確認を毎月やりましょうと言われたりしますが、なぜなのでしょうか?
低いと接地面積が増えて、走行中に発熱しやすくなり、膨張してバーストにつながる
と言われています。
JAFの記事にも走行後に空気圧を計ると高く出るって書いていますが、
どれくらい上がるのでしょうか?
高校物理を使うとおおよそ計算できます。
状態方程式 pV = nRTです。
ここでタイヤ内の空気量は変わらない、タイヤの変形による体積変化を無視します。
するとp=(nR/V)Tとなり、圧力pと温度Tが比例関係になる式が導かれます。
例えば内部温度が20℃から30℃に上がったとすると
(30+273)/(20+273)=1.03413
※絶対温度のため273を足します。
約3.4%上昇します。
この上昇は適正空気圧が230kPaの車だと
237.8kPaまで上昇します。
走らなくても、日向と日陰でタイヤ内部の気温も変わりますので、
触ってわかる温度差があるようなら後日にしたり、乗り心地を意識してみたりするのをお勧めします。
また、夏から冬にかけては気温が低下していくのでタイヤの空気が逃げなかったとしても空気圧は低下します。なので、夏以降はより注意して点検しましょう。