相場は相変わらず新型コロ助によるリスクオフの流れが蔓延していますね。今日もS&P500が7%安となり、サーキットブレーカーが発動しています(今週2回目)。こんな異常事態ですが、AUD/NZDは若干不安要素があるものの、いまのところ安定して利益を出してくれています。
AUD/NZDは同じオセアニア通貨のペアということで、ドルや円に対して同じような動きをするもの同士であって、一定のレンジ内で推移することが特徴です。以下の月足チャートを見れば一目瞭然ですね(チャートはIG証券より)。
ちょうど今日は月足で鉄壁にガードされているエリアにいます。つまり、AUD/NZD=1.0265付近です。このラインは2019年年明けのフラッシュ・クラッシュの際に大きく破られていますが、その他の時期では概ね強力な抵抗として機能しています。このラインにさしかかると、AUD/JPYが強烈に下げていても、NZD/JPYが調整されるのか、AUD/NZDは反発していくことがよく見られます。
これは私がいつもスマホでチャートを眺めている画面です(SBI FXトレードのアプリです)。ちょうどAUD/JPYやMXN/JPYが強烈な下攻めをしているところで、MXN/JPYはこの直後に4.49の市場最安値をつけるところです(正直、このときはMXN/JPYが気になってチャートを凝視してました。メキシコペソの投資手法については後日書きます)。このチャートで、AUD/JPYとAUD/NZDを見比べてほしいのですが、AUD/NZDはずっとAUD/JPYと同じように下がり続けてきてたのに、1.027になった途端に反発してるのです。その後も、おおよそ1.025のラインは割らない、割ってもすぐ戻す、という感じで推移しました。
つまり、AUD/NZDは1.025くらいにレジスタンスがあり、行き過ぎたとしても1.0000が限界、それを超えて下がったら耐えるか、または前向きに両建てにして市場の落ち着きを待てばいいかな、という目安ができます。あとはそれを織り込んだ戦略を考えればいいだけですね。上値は1.15くらいを考えておけば良さそうです。
基本的には、ハーフ&ハーフの手動トラリピの考え方と、「先リピ」の手法を混ぜて、さらに売り注文側には購入量に傾斜をつけた計画で注文を入れています。FX業者は「みんなのFX」です。売りの際のプラススワップを少しでも長く保持しようというセコい作戦(?)です。下の表はNZD/JPY=70円で計算しています。想定レンジは1.025~1.15です。
マイナススワップが発生する買いポジションでは0.002刻みで細かく利確していきます。逆に売りポジションでは大きな時間軸で0.01刻みで利益をとっていくというわけです。証拠金は20万円でワンセットとして考えています。購入量を倍にするなら40万円を入金しておきます。これくらい余裕を持つと、不測の事態も乗り切れるはずです。
AUD/NZDの手動トラリピは、どんなに相場が荒れ模様の状況であっても、いつからでも始められるのが利点です。ただし、私としては万が一、AUD/NZDが1を明確に下回ったら、このペアの運用はやめどきだと考えています。そんな歴史的転換は滅多に起きるものではないと思いますが、一応念の為引き時を考えておくべきと思います。あとは欲張らないことです。
(2020.3.19追記)
19日深夜2時(丑三つ時)、AUDNZD=1.0000を割り込みました。0.9995程度まで落ちて、瞬間的に反発しましたので明確に抜けたわけではありませんが、少々ヒヤリとしました。朝9時には1.0150まで戻しています。このくらいであれば、このペアの取引をやめるというほどではないと考えます。
相場が荒れてくると、テクニカルなんて全く関係なく、かなり乱高下します。そうしたときには、次から次へとポジションが決済されていきますが、再び新しい新規注文を入れていくのが実に面倒です!(あたりまえ
みんなのFXのスマホアプリは同じ幅の注文を少しずつずらして連続入力していくのが少々面倒なので、もうちょっと改善してほしい...もう慣れましたけどね。
でも、そのくらいしかデメリットありません。世界経済の急速な落ち込みに対しても、このペアは一蓮托生で推移していきますので、冷静に、ちょっと退屈感を感じつつも、着実に微益を積み上げていくことができる、おすすめの投資手法です。