海外FX業者として、私も長年愛用しているGemForexですが、だいたい4,5年に一回はヤラカすんですよw まあ、海外業者らしいというところなんですが。
今回はいわゆる「バッドレート」というものです。
しかもGemforexユーザーの大部分がポジションをもっているであろうユーロドル(EURUSD)でやっちまったんです。実際のチャートは上記ツイートを参照してもらうとして、一瞬でとんでもない範囲で値を飛ばしたってことです。しかも買いのレートと売りのレート(BidレートとAskレート)の差(スプレッドといいます)が維持されたままなら場合によっては利益も生む動きですが、そうではなく、スプレッドを広げるという動きだったために、ユーロドルの売りポジションを持っていようが買いポジションを持っていようが、さらにはストップ値を設定していようが、一瞬でレートが動いたので、おかしなところで強制決済ということになってしまいました。
私もGemforexでユーロドルの両建てポジションを持っているわけですが、ご多分に漏れず、このバッドレートに巻き込まれて「全ポジション強制決済」のゼロカットにかかってしまいました。
ゼロカットシステムとは、相場の急変などが起きた際、強制ロスカットが間に合わず、口座残高を超える損失が発生してしまった場合に、FX業者がマイナス分を負担してくれる制度です。
海外FX業者には、このロスカットシステムを採用しているブローカーが多く、海外FXの大きな特徴と言えます。
FX PLUSより
なお、私の場合、結構ユーロドルの両建てポジションを持っていたので、国内業者であれば10万円近い追証(つまり借金)になるほどの強制決済でした。
※両建てなので、レートがどう変わろうが、スプレッドが一定の範囲にあれば、絶対に強制ロスカットにはならないはずです。それを刈り取るにはスプレッドを異常に広げるしかないです。
このバッドレートでユーザーの間では阿鼻叫喚になっていたわけですが、すぐに業者側からメールが届きまして、補填します、とのこと。
(8月12日(水) 10:36)
お世話になります。
GEMFOREX事務局でございます。
本日、異常なレート(バットレート)にて配信されている事が判明しました。
対象時間は下記となります。
2020.8.11 21:25~2020.8.11 21:39(MT4時間)
その事で予期せぬロスカットなどでお客様には大変ご迷惑をおかけ致しました。
スタッフ一同、心よりお詫びを申し上げます。
現在、順次補填対応を進めておりますので、
お時間を頂けますと幸いです。
対応完了後、改めてご案内を致します。
さて、補填とは? どういうものでしょうか。
実はこのメールが来てから約13時間後、強制決済された口座に資金が戻ってきました。内容は以下のとおりでした。
1.ポジションはすべて解消
2.強制決済前の証拠金復活
3.強制決済前のボーナスクレジット復活
4.強制決済前のスワップ合算(マイナススワップなら上記証拠金から引かれる)
さて、この補填内容、ひどいなー、と思う人もいれば、超絶神対応、という人もいたはずです。私はポジションのほとんどがドル円(USDJPY)とユーロドル(EURUSD)の両建てで、残りが米ドル香港ドル(USDHKD)のポジションが少しだけという、「若干の含み損、スワップを足せば含み益」という状態でしたので、両建てポジションを取る際の苦労(というほどでもないが)を引けば、得をしました。
つまり、含み損が膨らんで、いまにもロスカットという青息吐息だったヘタクs、もとい、アクティブなチャレンジャーは、今回の事件で命拾いをしたということになります。決済せずに持っていたおかげで含み損がチャラになったわけですからね。
反対に、含み益でウハウハしていた人は大損ですね。まあ、利益を抜かなかったのが悪いという見方もできますが、資金がなくなるよりはいいでしょ、と無理やり納得してもらうしかないのかなと。
こんな事件はあってはならないことなので、こんなことを期待してポジション構成をとるべきではありませんが、海外FX業者らしい事件だったな、ということで顛末を紹介してみました。
投資は自己責任で!