トラップリピートイフダン、通称トラリピ、FX業界ではもうすっかり市民権を得た用語になりました。本来は自動取引で提供されているものですが、リピートを手作業で行う「手動トラリピ」も、有名ブロガーめがねこさんのブログですっかり著名な手法となったように思います。
トラリピに関する細かい話はめがねこさんのブログを参照いただくとして、トラリピを行うにあたって適している通貨ペアの特徴というのがあります。それはずばり「長期間にわたってレンジ相場」ということです。
2014年からの相場をみると、おおよそ0.13~0.16というごく狭い範囲で推移していることがわかります。ここ2,3年は中期的な下降相場を形成していたのですが、0.13という節目のポイントで反発しています。このまま下がっていくという見方もできますが、それは「人民元が弱くなる」「スイスフランが強くなる」ということを意味します。果たして現在のファンダメンタルズを考慮して、それが確からしいかといえば、ちょっと疑問です。スイス中銀はスイスフラン高をしばしば牽制しています。
中国も、今後経済がマイナス成長するとはとても思えない状態ですし、元高を容認するという報道もでています。
そうすると、どうもこのままCNHCHFが下がっていくとは思えない、ここで中期的な反発をし、レンジに戻っていくのではないか、そしてその場合、現在の水準は安値圏にあるのではないか、という見方を私はしたいと思います。
CNH/CHFの通貨ペアを扱っているFX業者はないので、通貨ペアを合成していきたいと思います。私はUSD/CHFをロング、USD/CNHをショートすることで、結果としてCNH/CHFをロングするということにしました。なお、この通貨ペアを両方取り扱っているFX業者は、国内ではSBI FXトレード、海外ではXMです。どちらも少額(つまり小Lot)から取引ができますし、スワップもマイナスにはなっていません。
ポジションの比率は現在のレートがおおよそCNH/CHF=0.14だとすれば、だいたいUSD/CHFを1Lotロングに対してUSD/CNHを7Lotショートでヘッジできるということになります。
CNH/CHFの通貨ペアでロングのトラップリピートイフダンをやる、つまりCNH/CHF=0.135でロングして0.140で決済、また下がってきたら0.135でロングして、さらに下がってきたら0.130でロングして0.135で決済して、、、みたいなことをやるか、USD/CHFでロングトラリピをやりつつ、そのヘッジとしてUSD/CNHでショートトラリピをやる、ということも考えられます。
私はすでにUSD/CHFのロングトラリピをやっているので、USD/CNHのショートトラリピを追加することで、まずはヘッジとして運用してみることにしました。口座はXMでして、両ペアともスワップはほぼゼロ(マイナスではない)です。スワップポイントでの収入はありませんが、持ち続けてもマイナススワップで徐々に削られるということがなく、精神衛生上とても良い感じです。
一方、レートが0.135又は0.140になったら、その時点で一気にUSD/CHFロング0.1Lot、USD/CNHショート0.7Lotのポジションをとって、トラリピモードに入ろうかとも考えています。まずは最低ロットで試してみたいと思います。
どんな投資でも「やめどき」というものがあります。CNH/CHFペアのやめどきは、0.13~0.16のレンジを抜けてしまったとき、です。まあ、0.125くらいまでは見てもいいか、という考えもあるかもしれませんが、サポートのないアンコントロール状態の値動きは危険極まりないので、私は上記レンジの中だけでビビリながら運用をしてみます。
新しいことをやってみよう、という観点で書いてみました。
投資は自己責任でね!