コロプラの課金ブーストに関する調査報告書を読んでみて気になることを書いてみました
特別調査委員会 調査報告書
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3668/tdnet/1744885/00.pdf
この件、そう簡単に見つかるようなものではないのではと思ったので、そもそもどうして発覚したのか気になったのですが、報告書にはこうありました。
「本事象が匿名の情報提供により判明した」
つまり、関係した誰かがバラしたということですよね。
これはよいことではないし、結果として会社のためにならないという正義感からなのか、内紛のようなものがあって足の引っ張り合いでのことなのか、記載もないのでよくわかりません。
しかしながらこの「課金ブースト」わざわざ言葉が作られているくらいで、「海外系他社ゲームタイトルにおいて恒常的に行われている風評を耳にし」とある通り、業界では普通に行われているようなことにも思えるような記載があります。Appleはこのようなランキング操作は規約で禁止しているようですが、海外勢が普通に同様のことをやっているのであれば、まじめに取り組んでいるほうはバカみたいです。そもそもプラットフォーマー側での対策はどうなっているかも気になるところです。
そもそも、こういったことはどこまでが法的に問題になるのかはあいまいな気もします。今回のようにプロモーションで課金をさせたのは違反だけど、例えば従業員が頑張って課金した分はどうなるんだろう。それもある意味「課金ブースト」ともいえるのではないでしょうか。
自社製品を従業員にあっせんして買ってもらうようなことは、ほかの企業でもわりとあるようにも思うのですが、どうなのでしょう。家電メーカーや自動車など自社や関連会社や取引先でも利用するようなものをお願いして買ってもらうのはどこまでが違法行為なの?
それとも、ランキングを騙していることが問題?
例えば自動車の登録台数ランキングからは自社利用分などは差し引かれているのでしょうか?
詳しくないのでよくわかりませんが、そもそもランキングを発表するところが、その信頼性について担保するのが普通なのではとも思います。
似たような問題は他にもたくさんあるのではと感じさせられた事件でした。