2022年6月15日現在、下落はひと段落したようにも見えるが仮想通貨は米国の金利政策に反応するように急落が進んだ。
この現状から理想と現実のギャップが見えてきた気がする。
そもそも仮想通貨の始まりは中央集権的な貨幣制度からの脱却を目指していたと言われている。
確かに現状で地理的条件に影響を受けることなくあらゆる仮想通貨を取引することは、かなり実現できているといえるだろう。
しかし、中央集権制から逃れているかと言われると難しい。確かに法定貨幣のように国が発行しているわけでも管理しているわけでもない。しかし現在は法定通貨の相場や情勢によって価値が大きく変動することが多い。今回の金利政策もその一つだろう。
これでは仮想通貨の流通に反対する勢力としてはある程度コントロールができると判断されてしまうことになりかねない。
そしてもう一つの重要な問題は環境への影響だと思っている。デジタルな資産である以上、取引には通信が必要となり、仮想通貨の価値の確認や保有資産を確認するためにも通信が必要となる。
1円玉を一枚作るのに1円以上費用がかかるというのと同様に、1取引で取引量以上に消費をすることになっては全体としてはマイナスではないだろうか。
環境的影響を配慮した技術も発達してはいるが、なかなか総量を把握するのは難しいから、どうにか環境的配慮を価値に変える仕組みを導入する必要がどこかで出てくるだろう。
そうなった時これまでは価値があったものが急落するという可能性もある。
数年後、一体どういった仮想通貨が残っているのか、、、