外出自粛が続き暇だったので、昔のアマチュア無線機を押し入れから引っ張り出して久々に聞いてみた。
アマチュア無線にはアンテナが必要なので、とりあえずホームセンターで10mのワイヤを2本買って来て、にわかダイポールアンテナで受信。
ちなみに、ダイポールアンテナはこんなやつです。↓
10mだと7MHzが共振点になりますが、受信だけなら3.5MHzでもOK。
引っ張り出した無線機は一番上がHF(短波帯)専用機、二番目がHF、50MHz(VHF)、144MHz(VHF)、430MHz(UHF)まで出られるやつ、一番下が100Vから13.8Ⅴを作って無線機に供給する電源。
3.5MHzを聞いてみると昔と同じで、北海道から九州までのおじさんたちが長話中~~(^^♪
しばらくバンド内をワッチすると、デジタルと思われる交信がやけに増えててこの無線機では復調できません・・・(^_-)-☆
ちょっと調べてみたら、無線機とパソコンつないでキーボード・オペレーションだけで交信を完結させる「JT65」なるシステムが2007年頃から使われ始めて、2017年に出た改良型の「FT8」が瞬く間に主流化したとのこと。
詳しく知りたい方はこちら↓
では、近距離通信用の430MHzはどうなってるか聞いてみると、案の定こちらも先ほどとは違う、良くわからない電波が飛び交っています。
ざっとググると、日本のアマチュア無線連盟JARLが主導して策定したD-STARという日本発の規格が、珍しく世界に普及していて、近場にある基地局にアクセスすればその先はインターネット網を使ったVoIP通信で指定した基地局まで伝わっていき、基地局から電波を出して通信ができるらしい。これを無線と言っていいのか?との声もあるらしいが、便利な世の中になったものです。見方によってはただで使える携帯電話ともいえそうな感じ。
さらにググるとD-STARとは別にWiRESなる規格もあるらしい。
どちらもデジタル通信なのだが、お互いに親和性はなく両者間では通信できなさそう。ちなみにD-STARはアイコムという会社、WiRESはヤエスという会社が展開している。
何が何だか分からなくなってきたので、早速宇都宮市内に唯一残った無線機屋に出かけて、おやじに「どうなってるの?」と聞いてみると、「そうなんですよ、昔ビデオでやってた、VHS対ベータと同じ、周りに使っている人がいる方を買ったらよいですよ!」とのこと。
全く~なにやってるんだか・・・。
面白いのは、デジタルの無線機にはGPSが入っていて、位置情報を送信できるようになってます。世界中のデジタル無線機から出た位置情報をアメリカのサーバーが一手に蓄積して世界中に配信しています。この情報にはだれでもアクセスできるので、よろしければこちらからどうぞ↓
ちなみにこのサイトは、アクセスしてきた端末のIPアドレスから位置情報を推定してその周辺の無線機情報を送り返してくれるらしいのですが、私はなぜかヘルシンキにいることになっているのがイマイチ・・・(^_-)-☆
しかし、いつどこにいたかバレバレでプライベートも何もないとは思うのですが、無線家たちはいかにも「ここにいるよ!」と言いたげなのが面白いですね。
長くなりましたので、今日はこの辺で失礼します。
ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。