真魚の手作りお弁当を食べて出撃した翔一はいきなりバーニングフォームに変身!!
豪快なパンチ1発でマンティスロードを撃破!!
ギルスとG3-Xは意識を取り戻し、バーニングフォームのアギトに気付きます。
アギトはシャイニングカリバーという専用武器を作り出します。
全く手も足も出なかった水のエル相手にも優勢で水のエルをぶっ飛ばします。
水のエル「そうか…アギトとは限りなく進化する力…それをあの方は恐れているのか…」
ここでオーヴァーロードの顔が映ります。
あの方とはオーヴァーロードです。
そしてシャイニングカリバーて水のエルを斬りつけるアギト
水のエルは身体から炎が出て水色の塊となり飛んで行ってしまいました。
倒されたのとは違う模様です。
そして水のエルはキチガイ患者として入院中のオーヴァーロードの体内に入りました。
オーヴァーロード「ウアーオー!」
アギトとギルスは顔を見合わせます。
G3-X「待ってください!あなた達は一体?」
その時オーヴァーロードの物凄い地鳴りのするようなうめき声が聞こえてきました。
アギトもギルスもG3-Xもこの声には戦慄します。
翔一は涼の部屋にやってきました。
翔一「芦原さん!芦原さん!芦原さん!」
ドアをドンドン叩く翔一
返事がないのでドアを開ける翔一
涼はいません。
涼の言葉を思い出す翔一
「お前の気持ちは分かる…俺も普通の人間でいたかった…でも俺は自分を哀れんだりはしたくない…俺が今の俺である意味を見つけたい…いや、必ず見つけなければならないんだ…」
翔一は勝手に中に入って何やらメモを残していきます。
涼が帰ってきて翔一からのメモを読みます。
ニコリとする涼
その時真魚が訪ねてきました。
真魚「翔一君!翔一君!いる?」
涼が出ます。
真魚「あっ、すみません…翔一君は?」
涼は翔一からのメモを見せます。
メモにはいろいろとありがとうございましたと書かれていました。
涼「奴ならもう大丈夫だ!今頃君の家に帰ってるだろう…」
真魚「ありがとうございました!なんか本当お世話になっちゃって…」
涼「礼を言うのはこっちの方だ…君の力で蘇ってから変身の後遺症がなくなった…」
真魚「変身の後遺症?」
涼「ああ…以前はあの姿に変身する度に身体がおかしくなったんだが…君の力が俺の体質を変えたのかもしれない…それから1つ忠告してもいいか?」
真魚「はい…」
涼「もうこれ以上関わらない方がいい…俺にもあかつき号のメンバーにも…そこは君のいるべき場所じゃない…そんな気がする…」
真魚「芦原さんはどうするつもりですか?これから?」
涼「俺は今までわけのわからない運命に弄ばれてきた…だがそんなことはもうゴメンだ…自分の手で俺は自分の運命を切り開いていこうと思っている…」
美杉家
翔一と義彦は掃除をしています。
真魚「ただいま!何の騒ぎよ?」
太一「また大掃除だって…」
翔一「はい!おかえり!」
義彦「で、もうこれくらいでいいんじゃないかな…翔一君?」
翔一「何言ってんですか!まだまだですよ!隅から隅までピッカピカに磨いて新しく生まれ変わった気分で頑張りましょう!」
真魚は元通りの明るい翔一を見て嬉しそうです。
太一「で、何1人で張り切ってんだよ翔一?」
翔一「ピカピカになると気持ちいいぞ太一!えへへ!」
真魚「うん!いいかも!翔一君!私も手伝っちゃうからさ!水変えてくるね!」
翔一「真魚ちゃん!ありがとう!」
翔一も真魚も嬉しそうです。
G3ユニットの集い
小沢澄子「お前はアギトではない!アギトになるべき人間でもない!そう言ったの?」
氷川誠「はあ…」
尾室巡査「アンノウンがですか?」
氷川誠「はい!僕にトドメを刺そうと思えばできたのにそう言い残して姿を消しました…」
尾室巡査「どういうことなんでしょう一体?」
小沢澄子「そうね…単純に考えればやっぱりアギトの正体は人間ということになるわね…そしてアンノウンはアギトになる人間を襲っている…」
尾室巡査「アンノウンは超能力者を狙っているんじゃないんですか?」
小沢澄子「アギトになる人間がその前触れとして超能力を使えるようになる…そう解釈すれば辻褄が合うわ!」
尾室巡査「でもアンノウンに襲われた人って結構な数ですよ…そんな沢山の人間がアギトになるっていうんですか?」
小沢澄子「そうね…ちょっと信じられないけど…」
ここで北条透が登場
北条透「信じられないことが起こっているかもしれませんよ!」
犬猿の仲の小沢澄子が即座に反応します。
北条透「探しましたよ!こんなところにいたんですか?いや、こんな時に職場を離れて談笑できる余裕は皮肉でなく羨ましい限りです!」
小沢澄子「あなた!何故いつもそう一言多いわけ?用があるならさっさと言いなさい!」
北条透「実はアンノウン関連の事件について面白い発見がありましてね!」
氷川誠「どういうことです?」
北条透「そのことで氷川さん!是非あなたのお話が聞きたいのですが…できれば二人きりで…」
小沢澄子「男2人で何しようって言うの?話があるならここでしなさい!」
北条透「小沢さん!氷川さんはおしめの取れない赤ん坊じゃないんだ!いい加減に保護者面はやめたらどうです?」
尾室巡査「それ言えるかもしれないですね(笑)」
小沢澄子から睨まれてビビる尾室巡査
涼はバイク走行中に空を飛ぶアンノウンを発見し、追跡します。
今回のアンノウンはクロウロードのコルウス.カノッススです。
いきなりOLを襲撃するクロウロード
涼は一足遅くOLが倒れているところにやってきます。
涼「おい!しっかりしろ!おい!」
OLはぐったりとなっています。
ここに謎のサングラスをかけた男が現れます。
OLの脈を取るサングラス男
サングラス男「まだ脈があります…手を貸してもらえませんか?病院に運びたいんですが…」
涼「あんたは?」
サングラス男「あなたと同じ通りすがりの者ですよ!さあ!」
氷川と北条は2人きりで話しています。
氷川誠「あかつき号についてですか?」
北条透「ええ…」
氷川誠「どうして今更そんなことを聞くんです?北条さんは既にご存知のはずですが…」
北条透「いえ…是非もう一度あなたの口から詳しくお聞きしたいんです!あなたはたった1人で荒れ狂う暴風雨の中あかつき号の人々を救出した…その時の状況をできるだけ詳しく!」
氷川誠「それは構いませんが…そうですね…北条さんが知らないことが1つだけあります…あれは普通の海難事故ではありませんでした…あの日パトロール中だった僕は今までに見たこともないような現象を目撃しました。そして近くを通りかかった漁船に協力を頼み現場に向かった僕は光の中で暴風雨に見舞われているあかつき号を発見したんです…」
北条透「なるほど…一種の異常気象とも考えられますが…救出した人々の様子に何か変わったところはありませんでしたか?」
氷川誠「いえ…皆ただ怯えきった様子で…」
北条透「怯えていた?何に対して?」
氷川誠「それは…あんな目に遭ったんです!当然だと思いますが!」
さてサングラス男と涼はOLを病院に運んできました。
いきなり看護師のところに行くサングラス男
看護師「あなた達は?」
サングラス男「身内の者です!早く検査をお願いします!」
看護師「はい!」
OLの検査が終わり医師から説明を受けるサングラス男と涼
医師「あまりいい状態とは言えませんな…折れた肋骨が著しく内臓を破損しています…緊急オペの必要があるでしょうが…成功率は極めて低い…覚悟はしといて下さい…」
サングラス男はレントゲン写真を見ています。
帰ろうとする涼を呼び止めるサングラス男
サングラス男「どこへ行くんですか?」
涼「できるだけのことはした…もう俺達の出番はないだろう…」
サングラス男「乗りかかった船ということもありますよ…」
涼「何が言いたい?」
なんとサングラス男はこれから手術をしようという医師の前にやってきます。
「何だ君は?ここは関係者以外立入禁止だが!」
サングラス男「実はお願いがありまして!先程運ばれてきた女性のオペ…私にやらせていただけませんか?」
「何言ってるんだ君は?」
サングラス男「失礼ですがあなたにはあのオペは無理です…あのオペができるのは日本で…いや、恐らく世界で私だけだ!」
「出ていってくれ!誰か!誰か来てくれ!誰か!」
サングラス男「失礼する!」
なんとサングラス男はボディーブローで医師を気絶させます。
外から覗いてた涼はビックリ!!
サングラス男はオペにやってきました。
看護師は当然不審に思います。
「あの…樋口先生が担当と聞きましたけど…」
サングラス男「時間がない!一切の質問は受け付けません!オペを始めます!」
「誰ですかあなたは?」
看護師の1人は電話をしようとします。
サングラス男「やめなさい!患者の命が救いたければこの私に従うことだ!」
看護師はサングラス男のあまりの迫力に従わざる得なくなります。
サングラス男「オペの所要予定時間は?」
「はい!2時間30分と聞いています…」
サングラス男「40分で完了する!」
サングラス男は勿論、サングラスは外しています。眼光が鋭いです。
オペが開始されました。
看護師達はサングラス男のあまりの腕の凄さに驚きを隠せません。
気絶させられていた樋口先生達がやってきました。
サングラス男はもういません。
看護師「あっ、先生!オペ無事に成功しました!」
「新任の先生ですか?あの人?凄い人ですね!今まであんなオペ見たことありません!」
樋口先生「信じられない…この短時間でこれだけの仕事をしたと言うのか…あの男は何者なんです?」
「こんなことの出来る人間は一人しかいない!」
樋口先生「知ってるんですねその人のことを?」
「うん?…………………」
黙り込む医師
サングラス男と涼は病院の外です。バイクで帰ろうとするサングラス男
涼「驚いたな…あんた医者だったのか…」
サングラス男「少し心得があるだけですよ…」
涼「名前は?」
サングラス男「失礼します!」
名前を答えずに立ち去るサングラス男
かなり嫌な奴です。
サングラス男は何やらトラウマがあるようで過去に囚われています。
サングラス男に電話がかかってきました。
「はい…」
「至急オペをお願いしたいのですが…無論報酬はそちらのお望み通りにお支払いします!」
「分かりました…すぐにうかがいます…」
美杉家の台所
翔一は皿洗いをしています。
真魚「でも本当良かったね!翔一君元気になって!やっぱり翔一君が暗いのって似合わないもんね!」
翔一「何よ!人を能天気みたいに言わないでよ!でも俺が立ち直れたのも真魚ちゃんのおかげかな!真魚ちゃんのお弁当食べてパワーをもらったし!」
真魚「て言うより芦原さんのおかげじゃない?」
翔一「うん…俺なんか嬉しくってさ…あの人とは本当に分かり合える気がして…やっぱりアギト繋がりってやつ?」
真魚「でもさ…芦原さんも変身できるってことは他にも同じような人がいるかもしれないってことじゃない?」
翔一「そう言えば…だよね…もしそうならアギトの会とか作ったりして週に1回皆に俺の料理食べてもらったりしてさ…」
真魚「い、いいんじゃない…なんか変な感じだけど…」(翔一の発想にちょっと引いている真魚)
翔一「でも本当会ってみたいな…俺達の他に同じような人がいるなら…どんな人なのかな…」
涼は真島のいるマンションに来ています。
真島「あかつき号ってなんでそんなにあかつき号にこだわるわけ?」
涼は答えません。
真島「やっぱ親父さんがなんで死んだか知りたいって…」
涼「それもある…あかつき号には俺がどうやって生きるべきか、そのヒントが隠されているような気がするんだ…」
真島「でも言えないんだよ…言っちゃいけないことになっているんだ…木野さんがいいって言えば別だけど…」
涼「また木野か…」
真島「大体芦原さんもすごい力持ってるんだからさ…何も悩む必要ないんじゃない?」
涼「力を持てばいいというもんじゃない!目的がなければ意味がない!」
真島「そうかなあ…俺だったらな…」
涼「どうする?もしお前が力を持ったら?何をするつもりだ?」
真島「そりゃあ今まで俺をバカにしてきた奴らを見返してさ!」
涼「それで?それからどうする?」
真島「それから…なんでも好きなこと!」
涼「例えば?」
真島「そりゃあ…」
返答につまる真島
涼は笑っています。
真島「きっと木野さんが教えてくれるよ!あの人に聞けば何だって!」
真島は木野に心酔しきっているようです。
真島は部屋を出ていこうとします。
涼「どこへ行く?」
真島「もう一度木野さんを探してくる!」
木野のマンションの部屋の前
真島「木野さん!木野さん!木野さん!」
ドアをドンドンノックする真島
しかし木野は留守です。鍵がかかっています。
涼は下でバイクを止めて見守っています。
突然、背後から襲いかかるアンノウン!!
フィッシュロードのピスキス.セラトゥスです。
慌てて逃げる真島
涼の後ろに逃げます。
涼はギルスに変身します。
しかしフィッシュロードは強力でギルスは手も足も出ません。
ぶっ飛ばされたギルスは変身解除されて涼に戻ります。
真島「芦原さん!」
絶体絶命の大ピンチ!!
ここで登場したのがサングラス男!!!
サングラスはかけてませんがバイクで颯爽とやってきました。
真島「き、木野さん!」
涼「何!!!奴が!!」
木野は何やらカッコつけたポーズを取ります。
すると変身ベルトが浮かび上がります。
「変身!!!」
渋い低音ボイスで変身する木野
木野はアナザーアギトに変身しました!
アナザーアギトとなった木野は強いです!
ギルスが手も足も出なかったフィッシュロードを圧倒しています。
そして必殺技のキックを繰り出そうと構えたところで35話は終了です。
とにかく木野の登場が満を持してという感じです。
かなり前から克彦や真澄、真島の口から名前が出ていた木野ですが、全く登場しませんでした。
翔一や涼、氷川と比べたらかなりおっさんのライダーです。設定では32才になっていますが正直40代に見えます。
しかし執刀医に暴行を働いて自分が手術するとかあり得ないですね。