冒頭、バイク走行中の南光太郎を背後から飛んできて襲撃するコウモリ怪人!!
こんなに早く怪人とライダーが対峙する展開はかつてあったでしょうか…というレベルです。
バイクから転倒する光太郎
光太郎に突っ込んでくるコウモリ怪人
なんと標識を支える鉄が折れてしまいます。
光太郎は変身ポーズを取らずに「変身!!」の声すら発せずにジャンプして仮面ライダーBLACKに変身!!
そして空を飛べるコウモリ怪人相手ではジャンプだけで戦うのは分が悪いためバトルホッパーを召喚!!
バトルホッパーでジャンプしてコウモリ怪人にライダーチョップをかますBLACK!!
ナレーション
仮面ライダーのライダーチョップは直径100ミリの鋼鉄を切り裂くことができるのだ!
コウモリ怪人は羽根にチョップを喰らってたまらず退散!!!(もげなくて良かったですね。)
ゴルゴムのアジト
BLACKにビビって逃げ帰ったコウモリ怪人が3神官に泣きを入れています。
バラオム「なんてだらしのない奴だ!恥を知れ!恥を!!」(自分もビビって逃げるくせにあなたに言われたくないって感じですね(笑))
バラオム「ブラックサンの奴め!!」
ビシュム「巷では仮面ライダーBLACKと呼んでるそうだ!」(悪の組織が巷ではというのも変です…)
バラオム「仮面ライダーBLACK…仮面ライダーBLACKめ!このままでは済まさん!!」
ダロム「冷静になれバラオム!」
バラオム「悔しくはないのか!我らが手で作り出した改造人間が我らにことごとく盾を突きよる!!」
ビシュム「クモ怪人…ヒョウ怪人…クワゴ怪人…ゴルゴムの誇る屈強の怪人達が敗れ去っております!仮面ライダーBLACKと戦って!」
ダロム「まだまだ打つ手はいくらでもある!仮面ライダーBLACKを倒すにはまず敵を知る必要がある!南光太郎を知る必要が!」
バラオム「それは無理!奴を捕えるのは不可能に近い!!」(戦っても敗けるという前提で話しているバラオム…恥を知れとコウモリ怪人には言ったくせに…)
ダロム「南光太郎も人間の若者…」
ビシュム「なるほど…人間の若者を実験台にして南光太郎の弱点を探る!」
ダロム「それも優れたスポーツマンがよい!」
ビシュム「その役目、黒松教授が適任かと思います!」
バラオム「ノミ怪人よ!出陣せよ!」
ノミ怪人が出陣します!!
陸上の選手が練習中に黒松教授の姿を見て怯えて逃走!!
しかし黒松教授は先回りして待ち構えています。(こんな爺さんに先回りされるなんて本当に陸上選手なんでしょうか?)
黒松教授「私の言うとおりにすれば君は9秒台で走れるスプリンターになれるんだ!オリンピックで金メダルを獲るのも確実だ!それでも嫌かね?」
「嫌だ!!これを見ろ!!」
陸上選手は自分の手を出して見せます。
手は毛むくじゃらになっており、人間ではありません。猛獣の手になっています。
黒松教授「これは筋肉強化剤の副作用だ!何も心配することはない!」
「嫌だ!!」
黒松教授を突き飛ばして逃げる陸上選手
しかしノミ怪人が行く手を阻みます。
なかなかつぶらな瞳でキモカワなノミ怪人です。
飛んできて陸上選手の首にチクリと注射!!
陸上選手は倒れ込みます。
起き上がった陸上選手はラリっており、競技場の下の道路へと飛び降り自殺しました!!!
オートバイレースの行われている会場
南光太郎、杏子、克美は観戦に来ています。
1人のレーサー速水徹がレースを終えて戻ってきたら怒られています。
コーチ「もっと突っ込めよ!コーナリング怖がってたんじゃ勝負になんねえよ!」
速水「すみません!」
コーチ「何やってんだ!!」
怒られたレーサーですが、可愛い妹から出迎えられます。
妹「お兄ちゃん!」
光太郎は「残念でしたね…もう一息だったのに…」と駆け寄ります。
速水「ノーサンキューだよ!同情なんて!」
妹「そんな言い方ないわよ!応援しに来てくれたのよ!わざわざ光太郎さん!」
速水「悪かった…自分に腹が立って仕方ないんだ!情けない自分にね!!」
速水は立ち去ります。
妹「お兄ちゃん!」
光太郎は妹の肩に手を置いて「そっとしといてあげよう!!」と大人の対応
速水が着換えに自分のロッカーに戻ろうとしていると黒松教授が待ち構えていました。
速水「誰です?」
黒松教授「私はこういう者です!」
名刺を差し出す黒松教授
速水「黒松教授…あのノーベル賞候補の?」
黒松教授「そうです!どうですかな?あなたは世界一速いレーサーになりたくはありませんかな?」
速水「世界一?僕が?」
黒松教授「そう!1度訪ねてらっしゃい!待ってますよ!!」
黒松教授はニヤけながら立ち去ります。
ゴルゴムのアジト
黒松教授が3神官に人体実験の進捗状況を報告
黒松教授「実験動物第一号に死なれましたので直ちに第二号の実験に取り掛かりたいと思います。」
ダロム「お前のやり方は強引すぎるのだ!アメとムチ!この両方を使い分ける必要がある!」
黒松教授「アメとムチ?」
黒松教授のいる東都大学の前
速水は迷いながらも来ています。
やはり躊躇して帰ろうとする速水
しかし黒松教授に見つかってしまいました。
黒松教授「やあ〜よく来てくれましたね!」
速水「はあ…」
黒松教授「さあ、行きましょう!!」
速水は今更、帰ることもできずに付いていきます。
黒松から案内された部屋に入り、横になると鉄で拘束されて身体の自由を奪われてしまいます。
何やらヤバそうな雰囲気を感じている速水
黒松教授が危ないオーラ全開です。
黒松教授の右手は義手であり、それを取り外してからまた別の義手をはめる黒松教授!!
何やら目にも黒いものを取り付ける黒松教授
速水はビビって逃げようとしますが、拘束されているため当然逃げられません。
黒松教授の目に取り付けた黒い物体が赤い光を放っています。
そして黒松教授の身体から放電しているようです。
速水「何をするんだ先生?」
黒松教授「君を世界一速いレーサーに!ノミ怪人様!!」
黒松教授が壁にある赤いボタンを押すと隠しドアが開いてノミ怪人様が出てきました。
黒松教授はノミ怪人様に敬礼!
黒松教授「ノミ怪人様!どうか恐怖心を取り除くエキスを与えて下さい!この若者に!」
速水「やめろー!」
ノミ怪人はレーサーに近づき腕に注射!!
黒松教授「ありがとうございました!」
ノミ怪人はお茶目に小さく飛びながら元の部屋に戻ります。
黒松教授「さあ!それで君はコーナーを怖がらずに済む!恐怖心が薄れたのだ!!アーハハハハハ!」
さらに黒松教授は速水に注射!!
黒松教授「私が研究した筋肉強化剤だ!!」
速水はノミ怪人に注射されてからグッタリとなっており抵抗しません。
速水は以来、出るレース全てで優勝を飾ります。
ナレーション
速水は変わった!連戦連勝!サーキットの狼に生まれ変わったのだ!!
喫茶店
お客さんが来ているのに光太郎、杏子、克美は接客はせずに呑気にテレビでレース観戦
杏子「凄いわね速水さん!ここんとこ!」
克美「知り合いなんですって?」
杏子「うん!昔のオートバイ仲間なのよ!お兄ちゃんも一緒によく走ってたのよ!」
光太郎「速水さんはオートバイの先生だ!テクニックの全てを教えて貰った!」
克美「凄〜い!今度サイン貰って!お願いよ!」
かなりミーハーな克美です。
「まるで別人のレースぶりだ…一体どうしたんだ速水さん?」(軽く失礼ですが…)
ナレーション
速水の身に一体何が起こったのか…光太郎の胸に一抹の不安がよぎった!
速水徹は時の人、時の人となればミーハーファンが集る!
速水はモテモテでミーハー女達にサインをせがまれています。
光太郎は速水を待ち構えていて速水のバイクを追跡!!
しかし速水のスピードに付いていけない光太郎
軽く巻かれてしまいます。
「なんてスピードだ…やはり彼には何かある…」
黒松教授の研究室
あまりに大スターになったので速水も黒松教授に心を開くようになり、喜んで実験動物になっています。(それにしてもノミ怪人に注射された記憶はあるだろうに恐ろしくないんでしょうか…)
速水「サーキットの狼!俺、このニックネーム気に入ってます!」
黒松教授「おおー!そうか!」
速水「俺、世界一速い男になりたい!お願いしますよ先生!!」
黒松教授「それはずっと後の話だ!今の君に必要なのは私が長年かけて研究開発した究極のホルモンだ!」
速水「是非、そのホルモンを!」
黒松教授は曰く付きのホルモンを投与します。
練習中にふらつきながら走行し、転倒する速水!!
光太郎や妹も見学しており、速水に駆け寄ります。
コーチ「どうしたんだよ?もっと真面目にやってやってくれなきゃ困るじゃねえか!」
速水はヘルメットから顔を出すと
「怖いんだよ…俺はもうダメだ!!」と叫びます。
走り去る速水
妹「お兄ちゃん!」
コーチ「おーい!マシンを片付けるぞ!」
妹「昨夜から急に自信をなくしてしまったのよ!」
光太郎「昨夜から?」
光太郎の心の中「昨日とこかへ行ったんだ…俺の追跡を巻いて…まさかゴルゴムと関係しているのでは?」
ゴルゴムのアジト
黒松教授「そのホルモンを注入された者は心拍が速まり、精神状態は極めて不安定になります!」
ビシュム「南光太郎にも有効なのですね?」
黒松教授「はい!」
ダロム「うん…臆病ホルモンとでも名付けるか…」
バラオム「よーし!ノミ怪人を使ってこのホルモンを注入するのだ!」
ビシュム「これで南光太郎も!」
笑う3神官!
南光太郎はストーカーのように速水のマンションの前に来ています。
深夜にうめき声が聞こえて目を覚ます速水の妹
速水の部屋に行きます。
妹「お兄ちゃん…!」
「キャー!!」
寝ている速水の毛布を剥いで悲鳴を上げる妹!
速水は顔が毛むくじゃらになり、獣人化してきています。
鏡で自分の顔を見て衝撃を受ける速水
あまりの醜さのショックでなんと鏡にパンチをして割ってしまいます。
妹「どうしたのお兄ちゃん?お兄ちゃん!!!」
速水は夜中なのに外に出ます。
妹「お兄ちゃん!どこへ行くの?こんな時間に!」
ストーカー紛いの光太郎も当然気づきます。
妹を突き飛ばす速水
光太郎「どこへ行くんです速水さん?」
速水「どけ!!」
光太郎「おい!大丈夫か?」
妹「お兄ちゃんを助けてお願い!!」
光太郎「よし!」
恐ろしいからバイクには乗らずに走ってる速水
光太郎も後を追います。
黒松教授はご機嫌な様子で研究室にいます。
「これで光太郎の息の根を止めることができる!」
やはり速水は黒松教授の研究室にやってきました。
そしてさらにお注射をされる速水
その姿は完全に獣人と化しました。
もはや原型をとどめていません…
黒松教授「さあ!これで君の実験動物としての使命は終わった!すぐに楽にしてあげるよ!」
黒松教授はまた壁のボタンを押して隠し扉の向こうからノミ怪人がお茶目なジャンプをしながら登場!!
速水は死刑になる模様です。
しかし獣人化した速水はパワーも人間のレベルではないらしく拘束されていた鋼鉄を破壊して逃走!!
逃走した速水はもう少しで光太郎のバイクに跳ねられそうになります。
光太郎は着ている洋服で分かるのか、すぐに化け物が速水であることに気がつきます。
光太郎「速水さん!」
しかし速水は光太郎を突き飛ばし、山の中へ逃走!
そして崖から飛び降ります。
自殺しようとする速水
「危ない!!」
後を追ってきていた光太郎が草が沢山付いた枝を投げます。
枝をつかむ速水…(自殺しようとしていたのではなかったのでしょうか?)
光太郎はその腕力で速水を引っ張りあげます。
光太郎「速水さん!速水さん!」
突然、何者かが光太郎に襲いかかります。
首を刺された光太郎
あまりに動きが速すぎて肉眼では見えないようです。
倒れている速水は放置して(いいんでしょうか?)山の中へと逃げる光太郎
そしてノミ怪人がその姿を現します。
光太郎は首を刺されたのが効いてきており、倒れ込みます。
ノミ怪人にマウントポジションを取られてしまう光太郎
臆病ホルモンが効果を発揮しており、光太郎の表情には恐怖心が見えます。
しかしここで総一郎がクモ怪人によって鉄塔から突き落とされて死亡した時のことを想起する光太郎
ノミ怪人をキックでぶっ飛ばし、「変〜身!!」
仮面ライダーBLACKに変身した光太郎
「仮面ライダーBLACK!!」
ちょっと風邪気味なのか仮面ライダーBLACKの言い方がいつもと違うし、声が枯れ気味の光太郎です。
そして変身した後は身体から湯気が出ているのがキモいです。
ノミ怪人との一騎打ちです。
しかしノミ怪人のあまりの素早さにBLACKは翻弄されています。
ここでBLACKはマルチアイを使います。
ナレーション
マルチアイは1000メートル先まではっきり見えるテレスコープ能力、広い範囲が見えるブロードサイト能力、暗闇を見通すノクトビジョン能力があるのだ!(しかしそんな機能が搭載されているなんて誰からも説明受けてないのにここで使えるのがご都合主義です。)
BLACKはマルチアイでノミ怪人の動きを捉えます。
「足を狙え!」
ノミ怪人を足を攻撃するBLACK
ここでノミ怪人が飛んできたところにカウンターでライダーパンチ!!!
これは命中!!
ノミ怪人は崖の方まで逃げます。
足をやられており、ビッコを引くノミ怪人
「ライダーキック!!!」
ノミ怪人は崖下へ転落し、爆散!!
ラッコみたいな顔で可愛かったのにちょっと可哀相です…
BLACKは速水を抱きかかえています。
速水の顔は元の顔に戻っています…
(えっ、ノミ怪人のせいだったんですか…黒松教授が注射したホルモンのせいならノミ怪人が死んでも戻らないのでは?)
ゴルゴムのアジト
黒松教授は作戦の失敗を3神官に報告し、謝罪!
ダロム「何故、臆病ホルモンをはねのけた…?解せぬ…」
ビシュム「仮面ライダーBLACKには謎の部分が多すぎます…」
ダロム「うん…」(いや、あなたが改造したんでしょうって感じです(笑))
黒松教授「もう一度チャンスを下さい!今度こそ仮面ライダーBLACKを!」
バラオム「目障りだ!」
バラオムは破壊光線を黒松教授に浴びせます。
黒松教授「ウアアア!…お、お願いします!」
バラオムの破壊光線はお仕置きレベルです…
速水の練習をまた光太郎、杏子が見に来ています。
一時のようなサーキットの狼ではなくなり、ヘッポコレーサーに戻った模様の速水
しかしかなりのタイムアップをしたようです。
妹「お兄ちゃん!かなりのタイムアップよ!頑張ってね!」
速水「もう大丈夫だ!心配かけたな!」
光太郎と杏子は笑顔で2人を見ています。
突然、杏子は信彦のことを思い出します。
杏子「お兄ちゃん…」
沈んだ顔になる杏子
光太郎「杏子ちゃん…」
杏子「うん…」
無理に笑顔を作る杏子
ナレーション
速水は自分の力だけで立ち上がろうと必死の努力を続けている。これからもゴルゴムの魔の手は容赦なく善良な市民に伸びるであろう。南光太郎よ!仮面ライダーよ!悪魔のゴルゴムから僕らの自由を守ってくれ!
それにしてもノミ怪人がキモカワでした。つぶらな瞳をしていて本当にラッコみたいです。
ドーピングの話ですが、これは仮面ライダーの話でなくてもリアルでもあることです。
メジャーリーガーがステロイドや禁止薬物を使用して本塁打を異常に量産した、バリー.ボンズ、サミー.ソーサ、マーク.マグワイア、アレックス.ロドリゲスなど沢山います。
しかし、それで成績は向上するが必ず代償もあります…
今はメジャーリーグでは滑り止めの取り締まりで投手が逆に規制を受けていますね。