仮面ライダーBLACK第33話「父と子の愛の河」を観た感想

冒頭、車椅子の少年トオルに父親が話しかけています。

父親「トオル！！お前が大事に育て上げた稚魚だぞ！河に離してやるんだ！きっと逞しく育つだろう

！そしてお前の足も…」

トオルは浮かない顔

父親「どうしたんだ？トオル！」

トオル「もういいんだ！どうせ…どうせ僕は歩けやしないんだ！こんなことしたって無駄なんだ！」

トオルは1人で車椅子をこいでどこかに行こうとしています。

父親「諦めるんじゃない！諦めるな！さあ行くぞ！」

父親はトオルの車椅子を捕まえて押し始めました。

釣りをしてるおっさんですが、突然逆流し始めた川に飲み込まれてしまいます。

「助けてくれ〜！！誰かあ！！」

トオルの父親はトオルの車椅子を押して川岸まで押して来ました。

父親「よし！トオル！ここからは一人で行くんだ！自分の足で立って歩いて川まで降りていくんだ！そして自分の手で川に離してやるんだ！さあ！！」

トオルは浮かない顔のままですが、1人で車椅子を漕ぎ始めます。

しかし「お父さん！！川が！！」と叫ぶトオル

父親「どうしたトオル？」

トオル「お父さん！ほら！！」

父親「一体どうしたというんだ？」

キャピトラ

またもテレビニュースを観ている光太郎達

美鈴川が今日午前9時頃より突然逆流し始めました。依然としてこの突然の美鈴川逆流の原因は判明していません。このままでは流域の農業、工業、水産業への影響は必至と見られ、事態は深刻の度合いを深めています。

克美「何だか自然の復讐って感じがするわね…」

杏子「復讐？」

克美「うん…人間の文明は必ず川の流域から始まった…川を利用するだけ利用してきたと言っても過言じゃないのよ！」

杏子「その川が今度は人間を？怖いわあ！」

光太郎の心の声「人間の文明への復讐…もしかしたらゴルゴムが…だとしたらこれで終わるはずは…」（流石光太郎です。既にゴルゴムの仕業ということを見破っています。）　

またもニュースが入ります。

只今、入りましたニュースをお伝えします。

東京湾内のコンビナートのコンピュータ制御放置が何者に破壊され、大量の工場廃液か湾内へ流れ出した模様です。現在、この廃液が美鈴川河口付近に…

ここでいても立ってもいられずに飛び出して行く光太郎！

ビルゲニアが流れている廃液を見て「フフフフフ！」と笑っています。

ナレーション

この事件の背後にゴルゴムがいるのはもはや間違いない！南光太郎は急ぎ逆流する美鈴川の上流へと向かった！

美鈴川の上流ではベニザケ怪人が黄色い光波を出して川を逆流させています。

光太郎は美鈴川へ到着！！

逆流する川を見て危機感を強める光太郎

そしてトオルは川を逆流させているベニザケ怪人を目撃！！

ベニザケ怪人と目が合うトオル

「ばっ、化け物だ！！助けて！！」

車椅子で逃げるトオルですが車椅子が止まらなくなってしまいます。　

「うああああ！助けて〜！！」

光太郎はトオルの叫び声をとらえて走ります。

「トウア！！」

ジャンプ一番で車椅子の前に飛び出して車椅子を止める光太郎　

光太郎「大丈夫か？」

光太郎はトオルの父親から「どうもありがとうございました！」とお礼を言われます。

光太郎「いえ！」

トオル「お父さん！僕見つけたんだ！川を逆流させる化け物を見つけたんだ！」

光太郎「何だって！」

父親「またそんなデタラメを！お前は！」

トオル「デタラメじゃないよ！僕は見たんだ！この目で確かに！」

父親「いい加減にしなさいトオル！気持ちは分かるが嘘はいかんぞ！」

トオル「嘘じゃない！デタラメじゃない！僕は見たんだ！」

トオルは1人で車椅子を漕いで行きます。

光太郎「君！！」

父親「相手にならんでください！あの子のためにならない！」

光太郎「でも確かめもしないで嘘だと決めつけるのは…」

父親「分かっています！しかしあの子が自分自身に大きな嘘をついている以上、甘い顔はしたくないんです…」

光太郎「どういうことですか？」

父親「歩けるんです！本当はあの子…あんなものに乗る必要は全くない身体なんです！」

光太郎は真剣な表情

3人の様子を離れたところから見ているビルゲニア

ビルゲニア「やはり現れたな南光太郎！必ずその首はいただく！！」

ゴルゴムのアジト

ダロム「コンビナートのコンピュータ制御装置の破壊、作戦通りやり遂げたようだな…ビルゲニア！」

ビルゲニア「お褒め頂ければ光栄に存じますが…」

ダロム「貴様が素直に我々に協力するとは思いもよらなかったわ…」

バラオム「これであの川の流域の生態系が死滅するのも時間の問題…人間共のうろたえる姿が目に浮かぶようだ！」

ビシュム「ウフフ！それにしても素晴らしいベニザケ怪人の能力！これも5万年の間世界中の海で腕を磨いてきた賜物！」

ダロム「そのとおりだ！かのバミューダトライアングルで行方しれずとなった数々の船も皆、ベニザケ怪人の操る海流に飲み込まれたものだ！」

バラオム「次なるターゲットの川への攻撃準備も整っておる。我らの勝利の日も近いな！ハハハハハ！」

トオルは1人で車椅子に乗ったまま黄昏れています。

光太郎はトオルに近付きます。

光太郎「トオル君！君が化け物を見た場所…教えてくれないか？」

トオル「信じてくれるの？僕の言ったこと…」

光太郎「だからそれを確かめるのさ！」

トオル「やっぱりか…やっぱり疑ってるんだ…お父さんと一緒だ…誰がそんな奴に教えるもんか！」

光太郎「崖から落ちたんだってね…一年前…遊びに行ったこの近くの山で…熊に襲われ、逃げようとしたために…君はそう言ったが大人は誰も信用してくれなかった…今回と全く同じだったんだろ…」

トオルは黙っています。

光太郎「だが君は結局、嘘つきと呼ばれることを利用した…もう治ってるのに！歩けるのに！君は怖いという気持ちを誤魔化すために自分に嘘をついた…どうせ歩けやしないんだってね…」

トオル「そんなんじゃないよ！そんなんじゃない！！」

光太郎「自分で育てた稚魚を放流させる…逞しく自分一人の力で巣立って行く姿を見れば君も…お父さんはそう考えたんだ！だが逆流のために川の水質は変わってしまった…水をいつも綺麗にしていたいお父さんの辛い気持ち分からない君じゃないだろう！」

トオル「でも僕、嘘なんかついてないよ！本当に化け物を！1年前だって本当に熊に！」

光太郎「信じるよ！」

トオル「えっ？」

光太郎「だから君も信じるんだ！自分の足を！歩けないなんて自分に嘘をつくのはもうやめるんだ！さあ！！」

光太郎に促されてトオルは立ち上がろうとします。

しかし上手く立ち上がれません。

光太郎「諦めるな！もう一度！」

トオル「どうせ…どうせ嘘つきだよ僕は！」

光太郎「トオル君！」

トオル「もう放っといてよ僕のことなんか！」

トオルは車椅子で立ち去ろうとしますが転倒します。

光太郎「トオル君！！」

ここでベニザケ怪人が飛んで襲いかかってきます。

光太郎もビックリ！！

光太郎はベニザケ怪人にぶっ飛ばされます。

そしてトオルに赤い粘液をぶっかけるベニザケ怪人

トオルは粘液まみれになります。

ベニザケ怪人の鋭い攻撃を避ける光太郎！

石を真っ二つに切断されます。

光太郎「まるでカミソリだ！」

光太郎は変身せずに戦うことの無謀さを感じたのか変身ポーズを取ります。

「変〜身！！」

BLACKに変身する光太郎

いつものポーズ！！

いきなり飛びかかったところで腕を噛みつかれてしまうBLACK

BLACKも巨大な岩を投げつけますが、ダメージを与えることはできません。

ここでBLACKに赤い粘液を放ち、BLACKが避けたところでトオルを抱きかかえて逃げるベニザケ怪人

ベニザケ怪人は川に飛び込み消えました。

「助けて〜助けて〜！！」

トオルの叫び声をセンシティブイヤーでキャッチするBLACK

BLACK「間違いない！ゴルゴムの狙いはこの俺だ！そのためにトオル君を！許さない！！」

BLACKは飛び回って川を逆流させているベニザケ怪人を発見！！

BLACK「トオル君を返せ！あの子はどこだ？」

BLACKはベニザケ怪人に飛びかかりますが黄色い光波を受けて川に転落！

何やら下水道を転がり落ちて鍾乳洞にたどり着いたBLACK

ここで3バカトリオが高笑いと共に登場！

ダロム「待っていたぞ仮面ライダー！」

ビシュム「罠と知りつつよくぞ来ました！」

バラオム「ようこそ地底湖へ！」

BLACK「地底湖？」

ダロム「ベニザケ怪人が水を逆流させて外に出し、この空間を作り上げたのだ！」

BLACK「何！」

ここでベニザケ怪人がBLACKに襲いかかります。

ベニザケ怪人をぶっ飛ばすものの滝を浴びて何故か苦しんでいるBLACK

ダロム「仮面ライダー！こやつを倒せばその瞬間に元の地底湖に逆戻りするのだ！」

仮面ライダー「何！！」

バラオム「改造人間のお前は何ともないだろうが、だがその時あの子供はどうなるか…」

トオルは粘液で壁に貼り付けられています。

ビシュム「さあ！キングストーンをいただきましょうか！！」

ダロム「ベニザケ怪人！」

迷いが生じたBLACKはベニザケ怪人に劣勢です。

ベルトの辺りを噛みつかれるBLACK

そして頭も噛みつかれます。

BLACK「どうすれば！」

ダロム「どうした仮面ライダー…貴様の力とはそんなものだったのか？」

バラオム「地の底で果てるとはお前らしい最期だ！」

ビシュム「トドメをおさし！ベニザケ怪人！！」

BLACKはここでロードセクターを召喚！！

ベニザケ怪人を跳ねるロードセクター

そして3バカトリオに排気ガスをたっぷりとお見舞い！

BLACK「ロードセクター！トオル君を助けるんだ！！」

ロードセクターは排気ガスでトオルを壁にくっつけている赤い粘液を溶かしてしまいます。

ベニザケ怪人を3バカトリオの方に投げつけるBLACK

BLACKはトオルをロードセクターに乗せて地底湖から脱出！！

ベニザケ怪人も後を追ってきます。

ロードセクターの後ろに飛び乗ってBLACKに噛み付くベニザケ怪人

ベニザケ怪人との最終決戦！！

BLACKはトオルに「ロードセクターで逃げるんだ！早く乗れ！！」と叫びます。

躊躇うトオル

BLACK「早く乗れ！乗るんだ！！」

頷くトオル

トオルは立ち上がってロードセクターまで歩きます。

そしてロードセクターに乗るトオル

BLACK「行け！ロードセクター！！」

ロードセクターはトオルを乗せて走り出します。

しかしダロムが崖の上で待ち構えていました。

ダロム「逃さんぞ小僧！！」

ダロムの念動力！！

ぶっ飛ばされるトオル

BLACK「トオル君！！」

トオルは吊り橋の上に落下！！

吊り橋の下に転落しなくて良かったねという感じです。

トオル「お父さん怖いよ〜！助けて〜！」

吊り橋の下を見て恐ろしくなって叫ぶトオル

父親は近くにいてトオルの叫び声を聞きます。

父親「トオル！とこだ？」

ベニザケ怪人を放り投げてJUMPするBLACK

まさかトオルがぶっ飛ばされた吊り橋の上まで飛んで行こうというつもりなんでしょうか…

ものすごく離れてるようなんですが…

BLACKに赤い粘液を放つベニザケ怪人

BLACKは粘液まみれに！

BLACK「凄い粘着力だ！」

倒れるBLACK

ダロム「ベニザケ怪人！トドメをさせ！！」

ベニザケ怪人は余裕たっぷりでゆっくりとBLACKに近付きます。

BLACK「このままではやられてしまう…弾き飛ばさなければ！！」

BLACKはキングストーンフラッシュ！！

なんと粘液を全て弾き飛ばし、逆にベニザケ怪人にぶっかけてしまいました。

これには怯むベニザケ怪人

ここでBLACKはライダーパンチとライダーキックのコンボ！！

ベニザケ怪人は爆散！！

ダロム「おのれ仮面ライダー！覚えておれ！！」

ダロムはビビって退散！！

勝利の余韻に浸るBLACK

トオルの父親が吊り橋までやってきてトオルを発見します。

父親「トオル！大丈夫か？」

吊り橋を渡ってトオルを助けようとする父親

トオル「お父さん！！」

父親「待て！動くな！すぐにお父さんが行くから！」

しかし父親を止める光太郎

光太郎「自分の足で立つんだ！トオル君！君はもう歩ける！走ることもできたじゃないか！！忘れたのか？トオル君！」

必死な表情の光太郎

父親「トオル！」

立ち上がって歩こうとするもこけてしまうトオル

光太郎「トオル君！！」

父親「トオル！」

トオルはびっこを引きながらではあるが歩きます。

父親はトオルに歩み寄り抱き上げます。

抱き合う親子を見つめる光太郎がイケメンすぎます。

トオル「お父さん！僕歩けたよ！僕走れたよ！！」

嬉しそうな二人を見て頷く光太郎

トオルと父親、光太郎は稚魚を放流させに川岸までやってきました。

稚魚を離してやるトオル

トオル「元気でな！」

父親「元気でな！！」

父親「お前も逞しくなれよ！！」

光太郎は二人を見届けて立ち去ろうとします。

トオル「光太郎さん！」

振り返る光太郎

トオル「光太郎さん！どうして僕が歩けたこと、走れたこと知ってたの？」

慌てる光太郎

光太郎「それは…」

頭をかく光太郎

トオル「友達なんでしょ？本当は仮面ライダーと！それで僕のこと聞いて！」

光太郎「うん！実はそうなんだ！」

トオル「やっぱりか…ありがとうって伝えといてくれる？仮面ライダーに！」

光太郎「OK！必ず伝えるよ！」

トオル「ありがとう！」

トオルは光太郎と別れます。

父親は頭を下げています。

光太郎は最高の笑顔！

ナレーション

野望達成のためなら平然と自然の摂理を捻じ曲げ破壊しようとするゴルゴム！許すな南光太郎！戦え仮面ライダーBLACK！

何故か第32話がカットされてしまいました。理由が謎です。何か今の時代に放映したら不味い要素があったのでしょうか？

ビシュムの修道女姿が見られるだけだと思うんですが…

このベニザケ怪人の回ですがとても胸を打つストーリーですね。

心を閉ざしていたトオルが歩けるようになったのは本当に胸熱です。

段々と光太郎のイケメン度が増してきていると思います。

第1話の頃とはかなり顔つきが変わってきてます。

RXの光太郎とBLACKの初期の光太郎では相当違います。