マンガ・アニメのカテゴリが出来たので初投稿です。
僕が愛してやまないライトノベルを紹介します。
・発売は2010年11月
・第二回講談社BOX新人賞“Powers大賞作品
・この作品を第一弾とするマガミシリーズは2011年に第2回本格ライトノベル大賞を受賞
(※講談社公式サイトから転用)
この作品の裏表紙にはこう書いてあります。
偉大なる革命家を父に持つフツーの高校生・真上草太朗。
その「マガミ」の血脈をめぐり
美少女たちが草太朗に忍び寄る!
はっきり言いましょう、
様々ものの境界線が曖昧になっていくのが分かった。
思考は侵食され、緩慢に融解していく。どこに何が存在し、何がどこが存在し得るのかが、わからなくなっていく。思考は消える。
身体は感覚だけの塊になっていく。
ここは森という名の海なのだ、と感じるようになる。
五体の感覚は研ぎ澄まされていく。足は動いている。でも、それは今の僕とは断絶した原理の中で動いている。
僕は海を泳ぐ。ぺきぺきっ、という音が聞こえる。僕の耳は何かを聴いている。
くすくす、という笑い声が聴こえる。
でも、僕は何も感じない。
そういうものなのだ、と僕は感じている。
感覚のセンサーは、僕から波状に広がり、それから球状に広がっていく。
優しく鋭い感覚が生まれる。誕生する。僕の身体は森という名の海とひとつになる。
(※コロージョンの夏316ページより抜粋)
高校生の自分に少なからず影響を与えた本です。
作者は自分が創っているものはキャラクター小説だと言っていますが、
そのとおりで、キャラクター一人一人に
哲学があり、考えがあり、思想がある。
この本は2010年、2011年、2012年に一巻ずつ発売されているが
その後の更新、出版はなし。。
この本の作者はマガミシリーズ以外書いていないし、三冊しか世に出てないので
ラノベ好きな人も知らないような本ですが
頭空っぽになる、擬音が異様に多いライトノベル100冊分ぐらい濃いです。
読んだ後、虚無感があるのでご注意を!
あっ、多分この作者はニーチェが好き!
いい意味でクレイジーです。
ともかく、騙されたと思って読んでみてほしい、
アマゾンだと中古で1円なので是非!