「言葉にできない」ことは、「考えていない」のと同じである。
本の表紙にそう書いてあって僕は思わずたじろいだ。
さらに本著にはこうかいてある
どんなに言葉を磨くスキルを学んだところで、自分の気持ちを把握していなければ強い言葉を生み出すことはできない
一般的に言葉は自分の意見を伝え、相手の意見を受け取るための道具とされている。しかし著者の梅田悟司氏はこう主張する。
電通コピーライター・コンセプター
国内外の広告賞・マーケティング賞をはじめ、3度のグッドデザイン賞や官公庁長官表彰などを受けている。CM総合研究所が選出するコピーライタートップ10に2014、15年と2年連続で選出された経歴の持ち主。
最近の主な話題作
ジョージア
「世界は誰かの仕事でできている。」「この国を支える人を支えたい。」
タウンワーク
「その経験は味方だ。」「バイトするならタウンワーク。」
そのトップコピーライターが伝授する、言葉と思考の強化書がこちらの「言葉にできる」は武器になる。である。
言葉とは普段からの自己対話による思考の深化によって形成されるものであり、普段から考えていないことは口にできないし、突然、発言を求められたりすると言葉につまることがある。
これは自分の考えいていることが漠然としており、自分自身が本当は何を考えているのか鮮明になっていないからだ。
本著では、「内なる言葉」と向き合い正しく考える方法が具体的に紹介されている。
項目でまとめると以下のようになる
① 頭にあることを書きだす(アウトプット)
② 「T字思考法」で考えを深める(連想と深化)
③ 同じ仲間を分類する(グルーピング)
④ 足りない箇所に気づき、埋める(視点の拡張)
⑤ 時間を置いて、きちんと寝かせる(客観性の確保)
⑥ 真逆を考える(逆転の発想)
⑦ 違う人の視点から考える(複眼思考)
僕のように自分の意見が漠然としていて、言葉としてアウトプットするときに詰まってしまうと思う方はぜひ「言葉にできる」は武器になる。を読んでほしい。
思考を磨くための方法が具体的に紹介されているのでオススメする。