今日の仮想通貨関連の記事でトップニュースとも言えるのが、
LINEがカンファレンスで発表した仮想通貨取引所「BITBOX」の発表だろう。
日本、米国以外のグローバル展開
とも言っているが、そもそもチャットツールとしてのLINEのシェアは
日本と韓国を中心とした東アジア圏でそこそこある程度で、世界的にみるとFacebook強っ!!って状況。
日本以外でどれほどLINEと聞いてピンとくるのであろうか?
現にLINEの販売しているスマートスピーカーのエージェントである
Clovaも英語には未対応であることから、
どれだけドメスティックに展開しているかは言うまでもないだろう。
確かに通貨の種類も30種類と充実はしていると思うが、
LINEやLINE上のアプリからトークンを送金したいというシナリオを
考えての事ではないかと予想される中、
既に述べたように東アジア外ではそもそものLINEを使っていないのである。
販路のある東アジア圏でどれだけ成長できるかが鍵となりそうである。
(そもそも論で、東アジアしかターゲットにしていないのかもしれない。)
ちなみに、東アジア圏では「円」という通貨は稀有なほど重宝される通貨で、
インドネシアに旅行した際も円払いがOKである場合が多かった印象がある。
そんな円や並みいる法定通貨を差し置いて仮想通貨に換金して(手数料取られつつ)送金するってあるのだろうか?
現在キャンペーンを行っているLINE Payの「10円ピンポン(絶賛CM中)」でもわかるように、
円という通貨単位でマイクロペイメントを実現しようとしているプラットフォームで
仮想通貨の値動きを蜜に手数料を取ろうというビジネスが(後発で)受け入れられるのだろうか?
個人的には円のマイクロペイメントを支えるアプリの方が需要が高そうと感じる。
既に仮想通貨に興味ある人間はウォレットの1つくらい持っているのではないか?
どちらにせよ、仮想通貨の取引所なるものは安易に手を出すべき領域ではないように感じる(一応、上場企業だし。)。
LINEカンファレンスではClovaのAPI公開についてや、
LINEアワード2018の開催について言及されているだけに、
BITBOXだけが話題になってしまっている点は残念な気がする。