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普段は教えを乞う立場の「大学生」が、
2週間だけ「先生」になってみて思ったこと。
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行く前の話は前記したので、今から、教育実習での生活と、それに対して思ったことを書いていこうと思います。
中間テスト期間を挟んだため、めちゃくちゃ短いだろうと思っていましたが、やるべき事が多すぎて時間感覚がわからなくなったというのが本音です。
高校に23時まで残って資料作って、帰宅してご飯食べたら深夜2時。そこから少し寝て朝4時に起きる生活でした。エナジードリンク様々。
慣れないスーツと基本立ち仕事、令和元年5月の暑さで体力ほぼ持って行かれました。
1年の5月末の時点で数Ⅱ・Bをしていて素直に頭が下がるクラスでした。
生徒も真面目で素直、また人なつっこくて自分たちで動ける生徒さんが多かった気がします。
(高校時代の私より俄然頭良くて、学歴コンプが発動して上手く生徒と話せなかったのは秘密。)
クラス運営に関しては先生が4月から作り上げてきたシステムに慣れず、SHRなどを持たせていただいた際、かなりの不手際がありました。ここは本当に後悔。
前記のスレにも書かせていただきましたが、何より小テストや配布物、回収物や課題が多いため、その管理も大変でした。
校長先生からの講話や教頭先生からの講話、生徒指導の先生からの講話が1限目にあり、その後は各授業の聴講でした。
1限目のおおまかな内容:先生としての自覚を持つことやSNSで高校生と繋がるな、といった内容。
過去に授業を受けさせていただいていた先生を中心に聴講させていただきました。
高校時代には気付かなかった、気付けなかった授業の工夫や生徒の引き込み方などの学びを得ました。
また先生それぞれにそれぞれ”軸”があり、その軸を自分も教師になるにあたって持たねばならないこと。(板書のフォーマットや発問方法)
授業に緩急をつけること、またその技。
(もちろん最初から足りないのはわかっていたけど)自分にはまだまだ足りないところがあると気付けたし、何が足りないのか気付くことが出来ました。
・初回授業
人生やめたくなるほど辛かったです。
教材研究も指導案もあんなにバッチリ書けたと思っていたのに、まず思った発問が出来なかった。また解答を曖昧に口頭での説明で終わらしてしまった。そして時間をかなり余らせてしまった。あまりに迷いすぎて、何回か授業を切り上げようとしてしまったし、心の準備や話す内容についての方向性が定まっていない点、結論の帰着点を失ってしまった点が自分の中で一番痛かった。
それなりに力を入れてやってきたと思った教材研究がボロボロだった時に、自分の甘さが見え隠れしてそれもしんどさの原因になりました。
・反省会
実習の中で一番の勉強ポイントでした。このおかげで成長できたといっても過言ではないです。
・研究授業
研究授業とは他の先生達が見に来られ、自分の授業について指導してくださるもの。
先生のはからいで、実習最終日最後の授業を持たせていただき、初回授業から場数を経て挑めたので一番マシな授業にはなっていたと思います。
私が行った学校は校舎が2つあり、それぞれどちらかに実習生は振り分けられます。私がいた校舎は13人程いました。実習生同士仲が良く、煮詰まった際など細かいアドバイスを受けれたのは大きかったです。
現役生4割、浪人生6割の比率。私は1浪でしたが同じ学年の実習生は3人いたし、上には2浪や、働いていたが教職を履修するにあたった方などがおられました。
また母校のシステム(某大信仰など)をよく把握し、当時私たちはそれに対して何を思っていたのかの話や、またそこで生徒が一番我々にかけて欲しい言葉はなんだろうね、なんて話も出来たのですごく楽しかったです。(▷参考:思ったこと欄)
”教育実習行って良かったか”と聞かれると即答で「YES」と答えます。
自分は教育実習生の立場、尚副科目で自分の授業のことだけを考えていれば良かったけれど、先生はその比にならない程、仕事がたくさんあり自分が如何に”先生不幸”な存在だったのかを痛感しました。
お忙しい中、受け入れてくださった先生方には感謝しかないです。
本当にありがとうございます。
上記全て思ったことですが、まだ書き切れていないことがあるのでここに書きます。
まず「実習生によって差がある」。
”ゆるい”先生と”厳しい”先生がおられる。
どっちが良い悪いじゃないけど、ゆるい先生につくと「授業は自由なんだから、君がしたいようにすれば良い。」と言われ、初めての授業で頭を打つ。
一方、厳しい先生につくと「某模試までの大切な期間を貴方が教えるのだから、授業のクオリティーを下げないでね。」という圧を加え、尚指導案に対してものすごく指導なさる。
あと”マウンティングがすごい先生”ね。
「僕の授業ではこんなことも、こんなことも、あんなことも教える。一方、君の授業はどうだい??こんなことは教えれるのかい??」「僕が東大○人、京大○人入れました!!」
確かに先生はプロやから知識の幅は広いし、凄い。
けど教育現場はエゴで成り立ってるもんじゃないと思う。
いや、もちろん学校を運営していく上では私立はある程度「企業的」な考え方であることは仕方ない。
同じ学問・同じ内容を学んでも成績はもちろんつく。
だからといって成績上位の生徒だけを育てて、下位の生徒は金づるで良いのかと聞かれたらそうでもない。下位は下位なりのフォローアップを行い、自己肯定感を養える環境を作るべきじゃないかと私は思う。その中でつく上下差なら仕方が無い。下のクラスだからといって、母校に来るような生徒達は最初から出来ない生徒ではない。(下のクラスは勉強する意欲をかき立てるためにも自己肯定感を養うべきだと私は思う。自分が出来ない生徒だったからそう思ったのかもしれないけど。)
学生自身もそれを察知していることも、空気を悪くしている原因だろうとは思う。下のクラスになればなるほど【覇気が無い】。それは自分たちが”如何に出来ないか”というレッテルを無限に貼り続けられているからだ。一種の”諦め”のような感情が悶々としている。
こんな話なんかも教育実習生同士で話したりしました。
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しんどかった。
寝る時に布団に潜り込んで「明日なんてこなければいいのに。」なんて本気で思ったり。
それでも、実習を母校で受けれて良かった。そう思える実習でした。
長文にお付き合いくださりありがとうございました。
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