プレスリリースに書かれたスカウティングICOの問題について解説していきます。
これらの問題1〜5は僕個人が作成したものですが、著作権はフリーとさせて頂きますので、ご自由にお使い下さい。
まだ上のリンクを解きたい人は見ないでください!!
==========以下解説===========
一番左の数字の1乗2乗3乗・・・のそれぞれ下1桁が各項になります。
一番左の列は9,2,8,3,7,4という交互の規則性です。
つまり完成形は
です。92869199を入力するとパスワードを変更できます。
「あなたに映画の良し悪しなんて分かる?変なもん渡されて冗談かと思ったけど。」
「感想を聞いてみたいだけだよ。一応、時間はかけたよ。90年代以降だけだけどね。」
「まー、どんな凄い計算したのか知らないけど、元のデータはこれだけって、あのね〜」
「それだけで十分さ、あとは4つ基準をかけて足すだけさ。」
「そういう権威主義は嫌いだけどね」
「他じゃ誰も納得しないだろ?」
「羊たちの沈黙がダントツ1位で4000点、それみんな納得する?」
「ありゃ最高の映画だろ?」
「アメリカン・ビューティーがミリオン・ダラー・ベイビーより362点も高い。男女差別?」
「それは競争率を反映しただけだよ」
「ゼロ・グラヴィティが1020点ね〜、ますますこれで決めるの無理な感じしてくるけどなー」
「最近の映画はドングリの背比べってのは正しい気がするけどな。最後が『ゼロ・グラヴィティ』だなんてのが物語ってるよ。」
「上の中くらいに、12個も2400点の同点がある。こんなの感想言えって言われても頑張ってねとしてか・・。」
「作品は監督でだいたい決まるからな〜。けど自信なくなってきた」
「私の好きな『グラディエーター』、まーまーな点になってるけど、これが倍はないとやだから、よろしく」
「結局権威か直感にしかならないな。」
入力するパスワード:『グラディエーター』の点数
==========以下解説===========
以下の四文から、なんらかの権威的な映画の評価から4つ基準をとってきて足して使っています
「まー、どんな凄い計算したのか知らないけど、元のデータはこれだけって、あのね〜」
「それだけで十分さ、あとは4つ基準をかけて足すだけさ。」
「そういう権威主義は嫌いだけどね」
「結局権威か直感にしかならないな。」
つまり何らかの4つの変数に関する連立1次方程式を解けば良いことになります。
(1.項目)
羊たちの沈黙>アメリカン・ビューティー>ミリオン・ダラー・ベイビーで、羊たちの沈黙がダントツ1位になり、アメリカン・ビューティー>ミリオン・ダラー・ベイビーの差異に性別が関わる選び方はアカデミー賞のみである。性別の際は主演男優賞と主演女優賞です。
よって羊たちの沈黙が受賞した項目のうち5つから4つの項目を選べばよいですが、12個の上位同点があり、アメリカン・ビューティーとミリオン・ダラー・ベイビーが主演男優賞と主演女優賞以外に差異がないのは、作品賞・監督賞です。
アカデミー賞の作品賞・監督賞、主演男優賞と主演女優賞のそれぞれ各項のスコアを足します。
(2.条件)
これをX,Y,Z,Wとすると
(1)X+Y+Z+W=4000 (「羊たちの沈黙がダントツ1位で4000点」)
(2)Z-W=362 (「アメリカン・ビューティーがミリオン・ダラー・ベイビーより362点も高い。男女差別?」)
(3)Y=1020 (「ゼロ・グラヴィティが1020点」)
これらだけではグラディエーターのX+Zが求まりません。
(3.絞り込み)
以下の文からこの会話の時点で最後のアカデミー賞が2014であることがわかります。
「最近の映画はドングリの背比べってのは正しい気がするけどな。最後が『ゼロ・グラヴィティ』だなんてのが物語ってるよ。」
つまり1990年〜2014年までの間に12個の同点があるわけですが、これは作品賞と監督賞であり、ヒントは「作品は監督でだいたい決まるからな〜」にでています。
よって (4) X+Y = 2400 です。
よって(1)~(4)を解くと X+W = 2361が算出されます。
99次元空間の三角錐の辺の数は?
==========以下解説===========
2次元の三角すいが三角形であることを考えると簡単に分かります。
1つ三角すいの次元を上げたいならば、空間の外の1点からその三角すいの全ての頂点に線を引けばよいのです。
よって、N次元の三角すいの辺の数は(N-1次元の三角すいの辺の数)+(N-1次元の三角すいの頂点の数)になります。
つまり N=2で 辺の数が3であることを用いて
N(N+1)/2と一般化できます。 99次元の場合4950となります。
各項には整数か整数+0.5かundefinedが格納される。
V = K = S = T = A
M = C = E
VLA= KS = MS = CE
VLAT — KST = 1
(MSK + CET )/2 = 0
VLAT × VLAT × (MSK — CET) × (CET — EST ) = [パスワード]
==========以下解説===========
VLAT — KST = 1
(MSK + CET )/2 = 0
VLAT × VLAT × (MSK — CET) × (CET — EST )
に出てくる項が本質です。これらは標準時間ウラジオストク、モスクワ、韓国、中央ヨーロッパ、アメリカ東海岸をあわらており、その部分的な文字は全てundefinedです。整数か整数+0.5でしかないことから連想可能です。
(MSK + CET )/2 = 0 より、+2時間が標準時0です。よって
8*8*2*6 = 768です
人脈の広さを競うコンテスト『俺顔広いZE(ドヤ)』が開かれました。
”人脈が凄い人”が10万人集まっています。
参加者は10人ずつの組みに分けられ、そこで何人知り合いがいたかを競いました。
特に賞金はないので嘘はつかないだろうと思い、知り合いの数をポイントにして自己申告制にしたところ不思議なことが起こってしまいました。
1組あたり同じポイントの人達が最大何人いたか数えたところ、、、
1253組で同じポイントの人が最大5人出てしまい、236組で同じポイントが最大6人でてしまいました。更に最大7人同じポイントが出た組が14組見つかりました。他のケースでは最大0人でした。
明らかに嘘があると気づいた運営は、最低何人、嘘を申告していると考えてよいですか?
人数がそのままパスワードです。
==========以下解説===========
10人のグループで知り合いの数が同じだった5人がいるケースは次のようなケースです
①5人が知り合い同士、他5人は知り合いではない同士
6人でも、7人でもこれは同じですが、0人の場合を考えましょう。
全員がバラバラな知り合い人数。自分を除いた9人が最高で0人が最低の、0〜9がそれぞれポイントの10人です。9人と0人は同時にいてはなりません。誰も知り合いがいなかった人と全員が知り合いの人が同じグループにいたらどちらかが嘘つきです。この場合のみが確実に嘘つきです。
ですから、同じ人がでなかったグループは10000-1253-236-14 = 8497
になります
以上5問でした。
2が難しい上に調べる手間もありますので割に合わないですね。5は少々発想に時間がかかります。1,3は少々簡単すぎて、発表してからすぐ怖い人にとられてしまいました笑
作問上では、なるべく数理的・空間的IQの要求に寄り過ぎないように意識しましたが、もうすこし言語性IQのみが求められる問題も作ってみたいと思います。