香港で先週、ANT-Bank及びPing-An One Connectbankが先週からVirtual Bank事業を香港で開始しました。
中国本土との統合がどんどん進む香港は海外投資拠点としての立ち位置が不安定になる中で、Fintech/UI高い金融サービスの実験地としての立ち位置を固めることで再起を図ろうとしているのかもしれません。(シンガポールとのガチ勝負になってきそうですね…)
あとは中国指導部が湾岸部を消費地&実証地として捉えて国家を上げて経済成長&DXを進めているのだろうとも。深圳は製造業で成功し、上海は金融業(法人向け)で、青島はMaaS/スマートシティと来ているので、香港は個人金融(PB含む)の実証を行う土地として定義したのかなとも考えられます。中国との一体化の中で、まずます香港に注目なのかもしれません。
<具体的な内容>
Antは香港の住民に24/365のVirtual Bankingを提供、具体的にはAPPをDLして永久身分証明書を準備すれば窓口に行かずとも最短3分で口座開設が可能に。加えて香港エリア内での振込/普通預金の機能も利用可能に(2万HKDまでの預金は年率2.5%、2万∼50万HKDまでの預金は年率1%という高い預金金利で新規顧客の獲得を目指す)。
Pin-Anは10/31までに新規口座を開設した場合、預金利率を年率 1%としてキャッシュリベートを提供。また、Transaction-FinanceではSMB顧客に限定して‘Trade-connect Loan'という融資サービスも提供、最高200万HKDの融資を5営業日以内に8-12%の金利で提供。
香港ではVirtual-Bankは他にも6月にZA Bank/Airstar Bank、7月にWeLab Bank、8月にLivi Bank、9月にMox Bankが営業を開始している。