引き続き東京都墨田区東向島の江戸時代に文人墨客のサロンとして使われた花園「向島百花園」を散策致します(前回の記事はこちら)。
ここは「つる物棚」。
ひょうたん、糸瓜、ヘビウリは棚で栽培する一年生つる草で私がいった時期には結実して棚から下がっておりました。
瓢箪から駒が出るようなことはなかなか起きないですね。
昔乾燥した糸瓜で体を洗っていましたが、痛かったです・・・。
「おりたらん 草の錦や 花やしき」
木石庵柘植黙翁の一周忌に門人達が師の遺志を継いで建てた碑です。
現代俳句もいいですね。
山上臣憶良の、秋の野の花を詠める二首。
「秋の野に 咲きたる花を指(および)折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」。
秋の野に咲いている花を指折って数を数えれば次の七種類の花が美しい。そうなんです。萩、尾花、葛花、撫子、女郎花、藤袴、朝顔」の七種類の野花を山上臣憶良が挙げていたので、秋の七草と呼ばれるんですね。
都内のリフレッシュスポットで御座います。
俳句が好きなので、こんな楽しい場所が都内にあったのかと思うほど。
「月の出を 待つ車椅子 百花園」。
この句はちょっともの寂しさを感じます.
彼岸花はまず花が咲き、後から葉っぱが伸びることでも知られます。
どちらかというとちょっと寂しいイメージが定着している曼珠沙華ですが、「情熱、独立、再開、あきらめ、悲しい思い出、思うはあなた一人、また会う日を楽しみに」とプラスのイメージもあるんです。
ここからもスカイツリーがよく見えます。
いったいどの辺りまで見えるんでしょうね。
ふう、ちょっと休憩致します。
「初秋刀魚 客を呼び込む 声高し」。
「談笑の 尽きぬ宴や 望の月」。
俳句って本当に人の気持ちが現れてきます。
これはこれは、ざくろが生っていました。
さすがに花園なので食べるわけにはいきませんね。
「この道や 行くひとなしに 秋の暮れ」。芭蕉の句です。
今日はここで御終いです。お次は「【庭園】東京・東向島の「向島百花園」。江戸時代に文人墨客のサロンとして使われた花園を巡る!③」をお届けしますのでお楽しみに!
written by たみと(たー)