こんにちは!
30年間コスプレの世界にどっぷりと浸かっている、乾たつみです。
趣味から高じたコスプレも気が付けば仕事になり、今はコスプレの写真共有サイト「Cure WorldCosplay」(worldcosplay.net)に携わって、ケンコバさんとコスプレ番組に出演したり、東京ゲームショウでコスプレパフォーマンスステージのプロデュースをしたりと、コスプレの魅力を拡げる活動をしています。
「コスプレ」
最近はハロウィンブームもあり、一般的に聞かれるキーワードになりましたね。
自分はコスプレしたことが無くても、知り合いはコスプレしたことあるらしいよ。くらいのレベルで身近な存在になっているのではないでしょうか?
コスプレ芸人さんやコスプレグラビアアイドルも増えてきましたしね♪
コスプレの定義をウィキペディアで調べてみると「コスプレとは漫画やアニメ、ゲームなどの登場人物やキャラクターに扮する行為を指す」とあります。
こちらの「コスプレ」について、インバウンド企画などで「日本発祥の文化・コスプレ」とか大々的に謳っているのをよく見かけます。
が! しかし、本当にキャラクターの仮装をするコスプレは日本で生まれたものなのでしょうか?
答えは
半分正解で半分不正解です。
まずは、不正解の部分から話しましょう。
キャラクターの仮装の起源は日本ではなく、アメリカにあります。
1939年に開催された第1回ワールドコン(Worldcon)にて、フォーレスト・J・アッカーマン氏が行ったSF小説のキャラクターの仮装が、世界初のキャラコスと記録されています。
彼自身はそれを「Future Costume(未来派衣装)」と呼んでいたそうです。
イメージ出典 /Image from:YAHOO!MOVIES
その後、小説の挿絵やストーリーから生まれたコスプレは、スタートレックやスターウォーズ、アメコミヒーローなどのメディアから生まれたキャラクターの衣装へと流れて今のコスプレの形を形成していきました。
と、言う訳で、キャラクターの仮装の起源は「アメリカ」と言う事になります。
日本でのキャラクターの仮装の起源はと言うと、ワールドコンの流れを汲む日本SF大会にて開催されていたコスチュームショーがその起源とされています。
また同年くらいに開催されていたコミックマーケットにて、すでにコスプレイヤーがいたとの記録があります。
次に半分の正解部分は・・・
「コスプレ」と言う名称は、日本で作られた和製英語で、それが世界に広がりキャラクターの仮装の事を「コスプレ(Cosplay)」と呼ばれるようになりました。
イギリスの辞書にも「Cosplay」の項目があるそうです。
コスプレは元々、コスチュームプレイと呼ばれていて、それを略したものが一般化しました。日本人は何でも名称を短縮したがる傾向があるので。
「コスチュームプレイ」も、元は舞台用語だったそうですよ。
なので、「コスプレの発祥は日本だ!」と言ってる企画を見ると、心の中で「半分はな」と思うのでした。ニヤリ。
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乾たつみ(Tatsumi Inui)
Cure WorldCosplay @tatsumi_inui
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