きのう幸に渡したとき 、治憲は人形の顔を何の手も加えずに 、のっぺらぼうのままにしておいた。
が 、幸は 、その顔に 、墨と紅で 、眉毛や口や鼻を描いていた 。口は赤く塗ってあった 。手のうごきが不自由なので 、顔のえがきかたは決して整然としてはいなかったが 、幸の努力の跡ははっきりあらわれていた 。 「幸殿 、よく描けた … … 」治憲は 、率直に感嘆の声を出した 。本心であった 。
童門冬二 上杉鷹山より
何かをやる前からあきらめない。
やれるチャンスが平等に与えられても「やる」と行動する人は全員じゃないよ。
そこに本当のチャンスがある。
考えたら行動する。行動してから考える。
静と動は一体、どちらか欠ければうまく回らない両輪の自転車のようなもの。
カッコ悪くてもまずはチャレンジしてみよう。
チャレンジさえできない人もいる。
そのチャンスに感謝して自分で動いてみよう。
きっとあなたの道ができてくるよ。