ムーミンの物語に出てくるはい虫の話。
自分みたいで嫌になっちゃう。
はい虫は団体行動する小さな見すぼらし生き物。ある日、旅するスナフキンに出会えて感激する、はい虫。
旅の話をして欲しくて、スナフキンに話かける、名前を聞かれて愕然とする。その他大勢のはい虫には名前がなかった、また、尋ねられたことも無かった。
そこで、スナフキンに名前を付けて貰う。喜んだ、はい虫。こうしちゃいられない、家を作らなきゃ、自分の家を。
その後スナフキンが、再訪したときには、自分の家飾りつけたり、やらなきゃならないことがたくさんあるから、さよなら!
みたいな話。
自分を自覚したとたんに、今まで優しくしてくれた人なんかの優先順位は下げ下げ。
自己虫になる話。
身に覚えがあり過ぎて嫌になる話。