クリスペくん　かんそうぶん　８１

どうも、とんねこです。

クリスペの記事が増えているのは喜ばしいですが、今だに私が「これだ！」と思うタイプの記事が少なく残念です。

もちろん多種多様な人々が読むものなので、日記のようなものから投機のようなものまでさまざまに需要があることは理解しているのですが、やはりゲームである以上はゲームプレイ時の理解を深めるのに役立つ記事であったり、攻略とまではいかないもののゲームの上達を助けるような記事がもっと増えればなぁと切に願っております。

●番犬

それはさておきここではいつものクソブログ記事です。

人の役に立つ文字列は誰か有能な人に任せておくのさガハハ！

というわけで今回はこの新規緑ゴールドのお話をしてみます。

●特徴

速攻持ちの緑ビーストであり、次のターンにフェンリルに進化します。

進化後のフェンリルが６コスなので、実質２コスト踏み倒してますし、ターンも早いしまた２点も殴れます。進化のシステムがなかなか解明されていませんでしたが、このカードの登場によって変身同様

「進化前のカード状態の攻撃可否に関して同一性を保つ」

ことが証明されたため、このフェンリル自体に速攻がなくても進化したターンに殴れます。これは発売前に想定されていたマイナスポイントを覆しており、結果としていい所取りのカードのようにも思えます。

しかしこれにはある種の罠が存在しており、使ってみるまでは気づかない方も多いので、それについて言及していきます。

●進化の罠

「６コス相当が４コスで出せるなんてすごい！しかもフェンリルは出したターン殴れないのにこの犬は出したターンに２点殴るオマケ付き！いい所取りの強カード！！」

これは正しい感想のように感じますが、一つ重大な前提条件が抜けています。

正しくはこうです。

「４コス速攻で２点殴れるユニット、防御３しかないけれど１ターン生き残れば６コス相当のフェンリルに進化できる。防御３しかないけれど（重要なことなので２回）」

これに付きます。

なお４コスで速攻２点与えるのは基本的にはパワー不足です。輝く一角獣は３コスで３点与えますし緑であればミノタウロスが４点殴ります。コストが１少ないユニットに負けています。２点に関しては本体を殴るならそのままですが、相手のユニットを除去して殴る場合、防御２までは倒せますが相手の攻撃が３以上あると相打ちになり、単なる４コスト２点火力で終わります。

そして相手の後攻４ターン目、または先行５ターン目に防御３で将来的に危険なユニットが盤面に突っ立っていたとして、単純に除去されない可能性は果たしてどれくらいあるでしょうか？　このカードがゴールドである以上、ゴールドカード投入デッキが対面に居ることが想定されているため、最低でも５割以上あるとは思えません。人それぞれで受け取り方は違うでしょうが体感２，３割程度でしょうか？

そして番犬フェンリルの強さは基本的に

「相手ターンを一度かいくぐること前提」

です。そうでなければブロンズ以下スタッツのカードとなります。ここを理解せずにデッキに投入すると、まずデッキ戦力低下は免れません。

またターンを生き残るために番犬にバフをした場合、そのバフは進化後のフェンリルとしては無駄になってしまうのも見過ごせないデメリットです。そもそも番犬にバフをかけることで４コス１ハンドというメリットを潰してしまうことには留意しましょう。

テキストから理解していても、実際それをデッキで使う際の動きとして理解しているとしてないでは雲泥の差があります。番犬を使いたいならまずここをしっかりと把握する必要があると思われます。

●オトリのユニットとして

もちろん、番犬も番犬として有用になるケースはあります。

進化させると強いので基本除去られる、ということは相手側からすれば除去のリソースを優先的に犬に当てていく必要があるので、こちらとしては前衛でなくても前衛のような働きを見込めます。

しかし待ってください。４コストのデコイとしての働き、、、これは緑に必要なものでしょうか？　１，２コストとはわけが違います。

ブロンズ帯でも４コストで前衛にホルスの門番やロックガーディアン、絶対障壁たるフォースフィールドが居ますが、それらのスタッツは言うまでもなく番犬より上です。デコイというのであれば緑だと超貫通を持つランドシャークなどは、緑のバフの可能性も含め相手にとっては放っておけない存在となるでしょう。

番犬はそれらの防御性能の一部を速攻２点という攻撃に割くことで差別化はしていますが、代わりとしてターンを跨ぐ力というのはそれらより圧倒的に下であり、ある意味デコイの役割はより忠実に勤めることはできるものの、ターンを超すことを削ぎ取っている能力が速攻２点とも言えます。

囮としては優秀かもしれませんが、それが４コスに見合うかどうかはデッキタイプ全体としてのバランスで判断した方が良いと思います。

●生かすために

上述でほとんどデメリットというか悪印象ばかりを書いてきましたが、実際には全く使えないカード、というわけではないとも思っています。

ただそれにはデッキ全体の工夫が必要だと感じます。

そのあたりをここで書くのは興ざめな感じがするので私の見解の仔細は伏せますが、各自それぞれが工夫し、強いデッキのパーツとして生かすため考えていくのも、またカードゲームの面白さであると思っています。

世間で「クソカード」と呼ばれるものを最大限生かして勝てるデッキに仕上げていくのを生業としている素晴らしいデッキビルダーの存在もあります。番犬はその一助になれるのではないかと思っています。あんま褒めてねぇなこれ。

●なぜ売れたの？

売れてますね・・・2,000SPL以下で買おうと思っていた方は？？？？感しかないと思いますが、、、

運営に近い側の方々のこの辺の呟きを見てぐんにょりしてました。

人気で売れたというよりはここ数回のセールカードをデバフしまくってたので、通常レベルのカードがとりあえず吐けただけでは？？？　

１０点満点で1点～3点くらいのカードしか発行してこなかったせいで、まともな目利きのできる人のSPLの吐きどころがなかったので、とりあえず５点くらいのカードが来たから買ってもいいか？くらいの感覚を「人気」って言うのは正直…いやなんでもないです。ぼくはくりすぺに毒を吐かないことで有名になる予定なので。

判断が遅い👊

●まとめ

進化という能力はターンを超すことが前提の能力です。

そして番犬フェンリルの強さはこの進化に依存しています。番犬のスタッツを考慮すると、いかに不安定なカードであるかは今回の駄文でもおおよそ理解していただけたかと思います。

ですがそんなの関係ねぇ！俺はこれで勝つんだ！！という気概を発揮しやすい良カードであるのも間違いありません。

私はそんなワクワクするデッキに出会えるのを楽しみにしてます。

でもこんなｋｓカードが初日で１００枚オーバー売れると思わないじゃん…１００番逃したのほんと許されんよコイツ…🐷ｻｶｳﾗﾐ

～おわり～