要旨
✔ 資産にはなり、資産は増やせる
✔ 儲かるのは一部のユーザーで大半のユーザーは損をする
(儲かる=すべての資産を仮想通貨に変換したときに、資産を購入したのに使用した仮想通貨以上手に入れる)
クリスペは手に入れたカードに所有権が生まれ売ることもできるために資産になります。
長くゲームを行えば発掘や賞品で無償で資産を増やすことはできます。
そうした資産を安く手に入れたり、カード価値がその後上がれば、高く売ることができ儲かります。
いっぽう高く手に入れたり、カード価値がその後下がれば、安くしか売ることができず儲かりません。
実際にはカード価値が横ばいであっても、それを再び現金化しようとする場合、実際の価値よりも少し低めでしか現金化できないことが多く、実際には儲かりはしません。
この辺の感覚は実カードを用いたTCGと同じです。たまたまインフレするカードを手に入れれば儲かるかもしれないけどそんな場合はごく一部なわけで、大半はお金を使ってほしいカードを手に入れる、ただそれだけです。けっして儲かりはしないのが通常であり、当たり前のことです。
クラウドセールでカードを手に入れた場合3割引きで購入できてるのと同じですので、売ることができていればそれで3割の利益です。
カードセールで始めの数枚を運よく購入できても2-3割の利益が出ると思います。
またブロックチェーンゲームの中にはユーザーが増え、トークン価値が上がったため、以前からゲームをしている人は儲かった人もいると思います。
そういった人の声としてブロックチェーンゲームでおこづかい稼ぎができるなんて聞こえたりしますが、そんな人はごく限られた運が良い一部であり、多くの人は現金を減らして、トークン(カード)を購入してただゲームをするというそれだけのことです。
ブロックチェーンゲームは今までのソーシャルゲームと異なりたしかにデジタルカードが資産になります。これは非常に優れた価値だと思います。
ただそれがゲームをしていると儲かるのかという幻想をいだかせている現状には大きな疑問を感じます。儲かるかどうかの基準でいえば逆に損をしている人が多くいるのが現実です。まして運営がそういったことを匂わせているのだとしたらそれは問題でさえあると思います。トークンに所有権が生まれるため、ソシャゲ以上に所有欲とコレクション欲が満たされ、そういったトークンをお金を減らして購入するのです。
ブロックチェーンゲームで力を入れるべきはやはりゲーム自身です。お金を払って購入したカードを用いて楽しくゲームをする、そのゲーム自身の開発に力を入れるべきです。TCGの場合は、カードの絵柄、カードのキャラクターに価値を持たせたりすることでもいいと思います。時にはゲームを楽しくするために環境が変化し、今までのカード価値がなくなることもあるでしょう。それは普通のTCGと一緒です。現状のブロックチェーンゲームではトークンが資産になること、その資産価値を落とさないことに焦点を当てすぎて、ゲームの楽しさの本質を拡大させることがおろそかになっている、もしくは運営が身動きできなくなっているように感じます。クリスペはTCGです。よっぽどユーザー数が右肩上がりでない限り、カードは緩やかにインフレし、古いカードの価値は平均的には下がっていき、環境が変化していく。そうでなければTCGとして長くは楽しめないですし、結局はユーザー数も増えてはいかないのではないでしょうか?