新規参入者は1ETH=1万SPLで課金するが
初期参入者は1ETH=約2万SPLの価値でカードやSPLを手に入れている。
今後の新規参入者はゲーム上では初期参入者のカモにされ、
投資的にも初期参入者の養分にしかならないだろう
(1)初期課金参入者は1ETH=約2万SPLな理由
①6月のクラウドセールにて900ETHを売り上げた。これによって運営は初期開発費用を回収できたらしい。このセールはSPLによるバックキャンペーンが30%あり、約270万SPLが初期参入者にバックされた。つまりこのセールによって900ETHのゴールド以上のカードと270万SPLがゲーム上にストックされた。
https://medium.com/crypto-spells/cryptospells-6-25-crowd-sale-001-5baa38d1f6d4
②また当時は採掘によってブロンズカードは1枚2SPLで買い取り(現在は0.4SPL)、また採掘ですでに約9000枚のシルバーカードが採掘されている。
ブロンズカードの買取で生まれたSPLがどの程度かはわからないので無視しても、シルバーカードはマーケットで1000SPL前後で取引されているのを考えると900万SPL相当と考えられる。
つまり初期参入者は900万SPL前後のシルバーカードを課金なしで手に入れている。
https://cryptospells.hatenablog.com/entry/2019/07/05/103908
③その後のカードセールはSPLのバックキャンペーンがないこと、当時購入価格と現在マーケットの取引価格に差がないことを考え、計算から除外する。
①-③を合計して考えると、1800万EPL(1回目のクラウドセールのゴールドカード以上900万SPLと900万のシルバーカード)相当のカードとバックキャンペーンで配布されたSPLが約270万SPLゲーム内にあり、それを初期参入ユーザーは900ETHで購入したと考えられる。
つまり900ETHで、少なくとも約2000万SPL程度ゲーム内資産を手に入れていることになる。
こう考えると、初期参入ユーザーは実際には1ETH=200万EPLで価値を手に入れていたことになる。
(2)Limitation
①初期参入ユーザーでも課金者と無課金者では立場が違うだろう。
今までの無課金者でどの程度SPL、シルバーカードが手に入れられていたか気になる。
ちなみにクラウドセールでの課金者は300人前後らしい。
https://jp.thenodist.com/articles/9405
②ETHの相場が変動している
ここ1年でも1ETH=1万から3万まで変動していている。
③課金者では考えにくいが、ゲームを辞めたことにより使われなくなったシルバーカードが結構あるだろう。
(3)今後ゲームユーザは増えるのか?
今後の新規参入課金ユーザーは、初期参入課金ユーザーに比べ約倍の高値でSPLを使用することを要求されることになる。つまりは新規参入者は初期参入者の養分にしかならない可能性が高いということであり、資産運用的視点を考えているユーザーで新規参入者に関してはかなり厳しいと予想される。
初期参入者が利益を上げながら、しかも初期参入者がハイスペックなカードを使用して俺TUEEEEを満喫するのに、新規参入者が今後クリスペに参入してくるのかと言われるとかなり厳しいと感じる。
今後このゲームが発展するとしたら、以下のような可能性を考える。資金運用やカードの値段以外の点でこのゲームがバズり、少数の初期参入者のことが気にならないぐらいユーザーが増える。今までのカードの価値が約半減し、SPLの価値に関して見直しがされることだろうが、このゲームが運営主導ではなくユーザー主導を計画しているため難しそうな気がする。
新しいタイプのTCGであり、この市場の拡大に期待したいが、現状新しいユーザーが課金することに関しての新規参入障壁は高いといえる。
ちなみに私は9月参入の新規課金ユーザーだ(約4ETH)。