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【ファシリ実践】教育を考える座談会の進め方〜イントロダクション編〜

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  • otm
  • 2019/04/16 04:16

 

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どもー!otmです!
これまで、ファシリテーションの概要や道具の説明をしてきましたが今回は実践編。

ファシリテーションの方法や考え方は人それぞれなので、具体例からヒントを得て活かしてもらえたら嬉しいです。

テーマは「教育」、シュチュエーションは議員さんをゲストに呼んで実施する座談会です。その他の条件はこんな感じ。

---
テーマ  教育
ゲスト  議員
人数   10人
年代   10代 1名・20代5名・30代1名・40代2名
時間帯  金曜日20時〜22時
場の種別 座談会(サロン)
---

華金の夜に参加するという多少なり変態性のある参加者の皆さん。時間も2時間という短い時間での意見交換ですので、今回は5つのテーマを用意しました。

そのテーマを設定した理由も説明していきますね。
 

【超重要】イントロダクション


ファシリテーターが行う最初の重要な仕事が「イントロダクション」です。
ここでは「場を定義する」ことを意識してみましょう。

なぜ、この場所に集められたのか。それを参加者の方に理解してもらうことが生産的な場づくりの一歩です。デスゲームでも最初に大体やりますよね。あのイメージです。イントロダクションのないデスゲーム、想像してみてください。破滅です。

今回は「ルールの説明」「道具の説明」「今回の着地点」の3つ。

まずは「ルール説明」から、ご覧ください。

【今回のルール】

1, 「教育を考える人」として俯瞰して話す

2,  マクロとミクロを意識して話す

3, 「知識」「視点と立場」「前提条件」「解釈」を合わせる

4, 否定は禁止。安心安全の場をつくる

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これらを参加者の方には理解していただくことが重要です。もう少し細かく説明しましょう。


1, 「教育を考える人」として俯瞰して話す

教育というキーワードには、立場の違う3者が関わっているという前提です。
 
教育をする人(先生とか)、教育を受ける人(生徒とか)、教育を考える人(文部科学省とか)と、立場が違えば意見は大きく変わりますよね。イメージも人によって変わります。
 
ゲストに議員さんがいるということもあって、教育現場というよりは、教育の方針を考えるために必要な意見交換をしましょうという意図で設定しています。

 

2,  マクロとミクロを意識して話す

マクロ(大きい世界)とミクロ(小さい世界)は全くの別視点。例えば、「某クラスの素行不良」を課題にして議論をしている時に、「某クラスの〇〇くんは、良い子だったから大丈夫」という意見が出てしまったら、もう訳が分からなくなりますね。
 
国際社会でも似たような話が多くあります。
マクロ・ミクロ・ミドルの視点を意識した対話や議論をしてくださいね。


3, 「知識」「視点と立場」「前提条件」「解釈」を合わせる

これも先ほどの話と似ていますが、対話や議論が噛み合わない時には、これらの要因が絡んでいる場合が多いです。ファシリテーターは、参加者の意見やアイデア、主張がどこからきているのか意識して進めていくことも必要ですが、とても難しい。

参加者にも共有しておくと、自分自身でこれらの内容を意識して話すようになってくれます。

 

4, 否定は禁止。安心安全の場をつくる。

これが最も大事と言って良いでしょう。「安心安全の場」です。
どんな意見を言っても良い、ただし人の意見を否定するのはダメ。

世の中には「否定をすることで、正しいこと、新しいものが生まれる」という勘違いをしている人も多くいます。

否定が起きてしまうと場が緊縮してしまいます。ファシリテーターはそれが起きないように、時には「否定することを否定して」空気をつくってくださいね。

 

【過去記事参照】道具の説明


今回使った道具は「付箋」「スケッチブック」の2つ。
模造紙は使いません。それぞれの使い方を説明しますね。

付箋(質問・メモ・感想用)

付箋は便利です。時間も短いこの場では質問の時間を多く取れません。
なので、参加者の皆さんには付箋を配り、質問や感想を書いてもらいます。

ファシリテーターが回収をして、参加者に代わって質問をするという方法で進めます。「誰か質問ある人〜?」と言って出てこない場面で困ったことがある方は使ってみてください。

スケッチブック(発表・保管用)

スケッチブックは参加者が意見を発表しやすいようにする効果があるだけではなく、定期的な座談会や勉強会の場では「記念品」にもなります。

自分が学んだことを記録しておけるだけではなく、次の回では議事録がわりにも。

道具についての説明はコチラの記事も参考にしてください。

https://alis.to/tukamako/articles/K0ZnMX1M1QEO

 

最終着地点を共有する。

「バックキャスティング」という言葉があります。

未来を予測する際、目標となるような状態を想定し、そこを起点に現在を振り返って今何をすべきかを考える方法で、いわば未来からの発想法である。

いわゆる「ゴールを決めてから」、どんなことを話すかということなのですが、これには良し悪しがあることをご留意ください。

座談会やサロンの場では「どんな話になっていくのか」予測のつかない場というのも面白みがあって、可能性を広げることに繋がります。
 
今回に関しては、ゴールを設定することで参加者が話やすくすることを優先しましたが、場合によってはゴールを決めない方が適していることもあるので、見極めましょう。反対語は「フォアキャスティング」、現在のデータや現状・過去を根拠にして未来の話をする方法です。

 

教育の視点をつくり、教育政策へ向かう

今回の座談会では、「今日のテーマ」「未来のテーマ」を設定しました。
 

まずは「教育」というテーマを深める視点を増やすこと。穴をより深く掘るためには地質に応じて道具を変えるのです。視点=道具として、多く持っていることで思考や議論を深めることが出来るはず。

未来では「教育政策を提言する力をつける」というゴールを設定しました。考えることは1日では終わりません。政治の役割が社会を考え・動かすことであった時代は終わり、今はこうして私達は直接的に社会へ影響を与え、動かすことの出来る時代。
 
だからといって「政策」をつくるためには多様な視点や意見が必要です。政治家でなくとも「提言」という形で市政や行政に影響を与えることも出来る!
 
そんな力を身につけよう!という明るいテーマを設定したのです。
統一地方選挙の時期ということもあって、ピッタリですよね!時事的な事柄と結びつけるのもテクニックの一つです。

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イントロダクションは超重要(2度目)


いかがでしたでしょうか。
ファシリテーターの楽しさの一つは、イントロダクションで「場の定義」「空気をつくること」でもあります。「中立的な立場」が基本ではありますが、ファシリテーターの「個性」も大事にしていきましょう。

イントロダクション、重要です。

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ファシリテーターとして地域活性化や公共政策に関わる活動をしています!場の仕切りたがりがこうじて仕事にもなりました。ファシリテーションの事例・内容・コツ・収入について紹介しまーす!

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