※ここでのPMはプロジェクトマネージャーを指します。
今日のMTGの中で、ジュニアなPMから、
「工程移行時の確認が漏れている。誰が確認すべきだったのか。」
みたいな話があって、その理由は?のような議論が行われていました。
その確認は、開発がやるべきだったのか、PMがやるべきだったのか、誰がやるかドキュメント化されていたのか、みたいな話で議論が発散してまとまらないみたいな状況でした。
こういう議論が始まるときに、いつも思うのは、
「何のためにその確認が必要なのか、目的が明確になっていない」
ということです。
これを合わせてから議論をしないと、それぞれがそれぞれの前提で話を始めてしまって、議論の着地点が見えなくなります。
上記の例ですと、開発かPMか?という軸の人、何をドキュメント化すべきかという軸の人、工程移行についての成果物についての軸の人、成果物の品質の軸の人などがいて、軸が合わないまま話が始まるので、途中で何を議論しているの分からなくなっていました。
実際、上記議論がどうなったかというと、工程移行時のドキュメントあるよ、みたいなところから、そのドキュメントのレビューが始まって、このドキュメントに書かれた内容との乖離がある場合は、見積もりが増えるよね、そういうものはリスクで管理されていると良いよね、とか、お客と共有しておくべきとか、自動試験化して、見積もり減らすようにする必要あるよ、みたいな感じで、最終的には見積もりの話とテンプレートの話になっていました。
結局、何が問題で、何を目的に議論する必要があったのか、そのMTGに参加していたそれぞれが理解はできなかったのだろうなと思うのです。
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この話の目的は何だったか、その後確認してみたところ、
「ジュニアなPMがプロジェクトの品質を確保するために、
ドキュメント(テンプレート)化したら良いものはあるか?」
という事でした。
今回は、私、この話を口を挟まず眺めてしまったのですが、もし議論の最初の方でこの目的を整理できたら、もっと有効な議論ができたと思います。
目的を見失ったMTGは生産性がとても低いので、何か話が噛み合ってないなと思ったときは、
「これって何を目的に議論しているんだっけ?」
と客観的に問うてみる事が重要です。
それに答えられないときは、議論に入る前に目的を明確にしていきましょう。
ゴールを明確にして、その方向に議論が進んでいるかを確認するイメージです。
下記は、私が割り込むときによく使うフレーズです。
「ちょっとすいません、私、混乱してきて、何の議論しているかよく分からなくなってきてしまったのですが、◯◯さんがやりたかったこと、もう一度教えてもらって良いですか?」
自分がおかしいなと思ったときには、他にもそう思っている人がいるものなので、勇気を持って割り込んでいきましょう。