及川さんやPMカンファレンスの影響もあってか、Product Managerという職種に注目が集まっています。
それ自体とても良いことだとは思うのですが、まだまだ普及しているとは言えない状況です。
プロダクトやサービスの方向性を決めたりできるPMという職種は、若い人達からすれば、キラキラした憧れの仕事のように見えているようです。
このような状況もあり、PMになりたい、PMとして成長したい、というビギナーなPMも増えてきているのですが、企業はシニアなPMを採用したいというケースが多いため、ギャップがあります。
自社サービスやプロダクトを運営するには必要な職種ではあるのですが、日本は長い間、事業を行う会社と開発を行う会社が別だったため、PMのような職種の人材が育っていません。
また、会社や事業の規模やフェーズによっても、重視すべきスキルが異なってくるのも、更に採用をややこしくしている要因かと思います。
このような現状を考えると、自社に適した人材にPMとして成長してもらう、というのが一番効果が高いのでは無いかと考えます。
会社のカルチャーも理解していて、今後の会社を支えていくであろう人物にPMとしてのスキルを身につけてもらうなども良いかも知れません。
誰が育成するのか?は、本人が自ら学ぶ、がひとつの答えです。そのためには、プロダクトやサービスを任せてみて、その中から多くを学べる人かどうかが肝かと思います。
そもそも、PMとしての環境が整っている会社に行きたいとか、教えてくれる人がいないと嫌だ、みたいなマインドの人はPMに向いていません。
これは、PMという仕事が、常に分からないことや新しいこと、矛盾と向き合う仕事だからです。
環境が無ければ作る、というくらいの気概が無いと、プロダクトやサービスを成功に導くことが困難になります。新しく立ち上げる場合は尚更です。