ヴォエっす(´⊙ω⊙`)
うめ吉っちゃんやぞ☆
前の話から1ヶ月以上空いてしまったけれど、ネタは相当貯まったので、新生活を満喫しながら続きを書いていきますよ〜!
DQウォークのおみやげ集めてる場合じゃねえ!
第四話はこちら
次の休みに、早速転職エージェントから電話がかかってきた。
「あーもしもし、うめ蔵さんですか?」
そうです、私がうめ蔵です。
変なおじさんです、とは言わなかったが否定はできない。
そして転職戦線、戦いは既に始まっているのだ。
エージェントの方と、希望する仕事内容や今までの職務経歴について話す。
一番突っ込まれるのは仕事を辞める理由。
なぜならうめ蔵は、今まで6回も職が変わっているからだ。
次も大した事ない理由で辞めてしまわないかというリスクを懸念しているだろうというのは容易に想像できる。
ただし今の会社には7年もいるので、昔のことは「若気の至り」で済ませたんだけどな。
あとは転職の志望理由。
これは「より高いところにステップアップしたい」という、志が高いようで実は内容の薄っすい理由で通した。
今の会社に今以上のポジションがないのは本当だし。
転職エージェントとの話は終わった、と言ってもまだ1人目だ。
すでにあと3人、電話をもらうことになっている。
まだ電話だけなのに忙しいな。
4人の転職エージェントとの電話面談を終えたが、その後のアプローチもエージェントごとに違うようだ。
メールでのやり取りで連絡を取り合うエージェントが2人、自社サイトへの誘導が1人、良い案件があったらすぐに電話しますってのが1人。
正直、電話でのやり取りは今勤めている以上、制限があるんだけどな。
しかも話しする限りは電話連絡エージェントは有能そうではなかったから、適当なところで「仕事決まった」と言って切ってしまおう。
まだ転職エージェントは、無数にいるのだ。
とは言え、うめ蔵はまだ会社を辞めていない。
これから数日、いや数十日は、転職を隠しながら働く事になる。
ただ、周りが転職活動を知らない以上、うめ蔵は気まずさを感じるのは損だと思ったので、これは転職市場の情報収集だと思うようにした。
あくまで選択肢を広げる活動。
辞めることを自分の中で決めただけで、辞めると決まったわけではない。
もちろん、多少待遇が上がっても撤回はしないつもりなのだけれど。
気付いたら異世界にいて、チート能力を授かっていればどれだけ楽なのだろうと考えたが、いくら考えても異世界には飛ばされない。
自分の力で飛び立つ選択をするしかない。
転職エージェントを使うのは、「その道のプロ」に任せた方が良いだろうといううめ蔵の判断だったが、転職エージェントも当たり外れが大きいのがわかったので、うめ蔵は念のため、エージェントを介さない転職サイトにも登録しておくことにした。
もしかしたら、直接企業にアプローチする方が効率が良かったりするかもしれない。
可能性はどこに転がっているかは、わからないから。
「おはよう」
いつものように出勤する。
腰の手術をした時に業務はある程度引き継いだので、そこまで仕事を抱えているわけではないのだが、本調子ではないとは言えできるだけの仕事はしたい。
手を抜くと転職後に響くしな。
まだ旅は、始まってすらいないのだ。
第六話につづく
この記事をかいたおじさん