人口130万にの小さな国でありながら、e-Resudency制度などの先進的な取り組みで世界中から注目されているエストニア
つい最近も電子政府のソースコードを公開して世間を賑わせていた。
さてそんなIT国家のエストニアに立ち寄る機会があったので、現地人の日常に溶け込んだ「IT先進国らしさ」的なものがないかなあと探していたところ、スーパーマーケットがなんだかすごかった。
ショッピングカートのロゴが象徴的なSELVERというスーパーではその買い物方法がなかなか先進的だった。
入り口付近で専用の携帯端末を取り、買いたいものをスキャンして袋の中に入れていく。
あとは端末を返却して専用のレジで会計を済ませて買い物終了。
レジに並ばなくて済むのでかなり効率的なシステムであるように思われる。
ところがどっこい、買い物客で混雑する夕方の時間であっても、この先進的なシステムを利用して買い物している人はそれほど多くない。
具体的に人数を数えたわけではないのでわからないが、8割以上の人間が有人レジに並んでいるように見受けられた。
わたしが滞在したのは2週間程度の短い期間であったが、有人レジはいつも混雑しており、先進的なレジの方はいつもガラガラだった。
おかげで少数の利用客が快適に買い物をできるのかもしれないがよくわからない。
導入前後でどのような違いが生まれたのか気になるところである。
巷にあふれるメディアの情報ではエストニアの進んだシステムばかりを取り上げているが、一般庶民が送っている生活はさほど進んだものではないのかもしれない。