映像制作チーム「ウツツ」の石川です。
大分時間がたってしまいましたが2度目の投稿になります。
前回の投稿でリアクションをくれた方々、ありがとうございました。
想像以上に反応をいただけて大変うれしいです。
どんな内容を投稿していこうか模索中ではありますが、少しでも僕たちのことを知ってもらい、あわよくば好きになってもらえるよういろいろ試していきたいと思っています。
というわけで、今回の内容はツイッターに投稿したリピートアニメ作品「光萌」の紹介とそれを通して僕自身のお話をします。
「光萌」は僕たちがチームとして初めて制作したリピートアニメ作品です。
雨の中で光を見つめる少女。彼女は何を思い光を見つめているのか。彼女の目にはどんなものが映っているのか。
「光萌」というのは造語です。光芒と萌(きざし)をかけています。
光の中に希望や憧れを感じ、そしてそれは変化の兆しである。
僕の心情そのものでもあります。
石川のこれまで
僕はアニメや映像作品の中でキャラクターの行動や言葉に心を打たれ、救われ、その体験を胸にこれまで生きてきました。
そして今度は自分も、そういうものを与えられるようになりたい。映像、キャラクターを通して感動や救い、前に進むための勇気や動機を与えられる表現者になりたいと思いCGアニメーターになりました。
CGアニメーターとしての日々はとても刺激的で、様々なものを学ばせてもらいました。
しかし僕がやりたいことはそこに居続けてできることではないとも気づきました。
もしかしたら20年、30年先にはそこで自分のやりたいことができる未来があったのかもしれません。
でも僕がやりたいことは、今この時、今の僕だからこそ描けるものを描きつづけることで前に進んでいきたい。
様々な作品や様々な人たちに救われ、支えられてこれまで生きてきたように、作品を通して誰かにそういった思いを抱いてもらうことで世界とつながっていたい。
だから、僕は作家になろうと決意しました。
ウツツの発足と「光萌」制作について
今年の7月頃、ウツツがまだ発足する前のことです。
作家として何を描くのか改めて考え、作品の構想を練っていた時頭が真っ白になりました。
もちろん描きたいものはあったし、どんな風に描こうかというイメージもあったのですが、考えがまとまらなかったのです。
自分の中のモヤモヤとした感情の正体がつかめず、片っ端からアウトプットしてもどうしても納得がいかない。これは違うと言っている自分がいました。
それなりに自己分析をしていたつもりではありましたが、全然自分のことをわかっていなかったのだと自覚しました。
僕の中にあるイメージの欠片を一つ一つ掘り下げていく必要があったのです。
そんな時にある人から、リピートアニメというフォーマットを提案されこれならばそういうイメージの欠片を作品にでき、今の僕にあっていると感じてリピートアニメを作り始めました。
そして、リピートアニメというフォーマットで初めて出したイメージが初めて出した「光萌」と3つ目に出した「マリンブルー」です。
以下がそれぞれの一番最初に描いたラフです。
これをもって松本くんに僕のやろうとしていることをお話しし、一緒にやってみないかと誘いをかけて発足したのがウツツです。
このラフと僕がどんなものを表現したいのか、モヤモヤとしたそれをそのまま松本君にぶつけ、2人でどうやったらそれを表現できるのかアイデアを出し合いました。
この2作は、「憧れと目標を抱き、しかし現実はそこに至れていないこれまでの自分の居場所」でもあるのではないかと思っています。
それは、ある意味居心地もよく魅力的な世界でもある。でも、僕の居たい場所はそこではないと心のどこかで感じている。
そんな煮え切らない感情がここにはあるのかもしれません。
今回の記事では、これまで公開したリピートアニメをもとに、僕自身について、ウツツについてお話ししました。
これからウツツがどんなものを描いていくのか、その明確な形は僕自身にもわからなく、それを明らかにしていくために断片的なイメージを掘り下げていくのがこの自主制作活動の目的の1つです。
ALISでは、文章を通してそんな僕らの深いところも明らかにしていけたらと思っています。
僕たちの描くものを求めてくれる人たちに出会えるよう、そしてその人たちにより深くまで自分たちの描くものを届けられるよう、少しずつですが活動していきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回はコンポジターの松本君に、松本君の視点から上記2つの制作時のお話を書いてもらいます。
リピートアニメ作品やこの記事感想、もっとこんな話が聞きたいなどあればコメントしていただけると幸いです。