Web3企業のURL末尾でみかける「.xyz」ってなに？？①

仮想通貨界隈のウェブサイトにアクセスしたことがあるならば、URLの末尾が「.com」ではなく、「.xyz」になっていたことが多いことに気づいた人もいるかと思います。

かつてSquareという名前で知られていたフィンテックのBlockをはじめ、Mirrorのようなブロックチェーンのスタートアップに至るまで、.xyzは多くのWeb3企業のURL末尾として使われています。

しかし、それは何を意味しているのだろうか。

また、なぜWeb3の世界で使われるようになったのだろうか。

2014年に公開された.xyzの人気が最初に急上昇したのは、その1年後にGoogleの親会社であるAlphabetが、リブランディングしたウェブサイトに使用することを決定したときでした。そのときAlphabetは厄介な問題に直面していた。素直な.comのURLであるalphabet.comはBMWのフリートマネジメント部門によって押さえられていたし、abc.comも、American Broadcasting Corporationによって使われていた。

そこで、Alphabetはabc.xyzとした。

CEOのDaniel Negarは、そのことが「未来的な企業」にとっての「無限のブランディングの機会」を提供してくれたのだと語った。

ネガリ氏によれば、.xyzは「世界中のユーザに、自分のドメイン名に関する競争と選択の機会を提供する」ために作られたもので「固有の意味を持たない、真に汎用的な初めてのドメイン拡張子」ということ。

「.com」は商業用（commercial）、「.net」はネットワーク用（networks）、「.org」は組織用（organizations）とされているが、これらのカテゴリーにきちんと当てはまらないと感じているユーザーや、目立ちたいと思っているユーザーのために、.xyzを提供することを目論んでいた。

ネガリ氏は「『for every website everywhere（あらゆる場所のあらゆるウェブサイトのために）』という私たちのモットーが市場に受け入れられたのだと確信しています」と語る。「すべての人とすべてのものに対するオープン性と包括性という私たちのモットーは、xyzをドメインとして採用している創造的な思想家のコミュニティに浸透しています」。