しがない元極道です。
今回は「元暴5年条項」についてです。
最近になって出来た条項です。
ズバリ、暴力団組織から離脱しても、概ね5年間は「暴力団関係者」とみなされる条項です。
「関係者」と言っても、「現役組員」と同様に…
・銀行口座を開設出来ない
・自分の名義での各契約が出来ない
・就職の際の履歴書が虚偽記載になりやすい
「一般社会」に堅気として頑張ろうとしても?
5年間は「暴力団関係者」扱い(「関係者」とは名ばかりで、ほぼ「現役組員」扱い)で、とても「一般社会」に復帰出来ないと感じませんか?
※「暴力団関係者」については、またのブログにて書かせて頂きます。
「一般社会」の方々からしたら、「元」とは言え「暴力団」のレッテルは中々消えないんだと思います。
当然だとは思いますが…
社会復帰のチャンスをくれるなら、もう少し現実的な支援を頂けるとありがたいと感じてます。
自分はもう18年前に九州の団体から離脱しました。
就職の際に必要な「履歴書」の職歴に、まさか「組員」だった事など書けません。
そこで就職先の選択肢は、ほとんど消え…
選んだのが、「履歴書」なしで大丈夫だった「某派遣会社」でした。
工場の流れ作業(ラインと呼ばれていました。)の仕事で、外国の方が大半な職場でした。
外国の方を差別したくないですが、言葉が不自由(話せない方)でそれでも、生活の為には稼がないといけない方々ばかりでした。
自分も、人に話せない経歴でしたので、ある意味言葉(会話)は不自由でしたし、住む所も寮として用意して頂きましたので、社会復帰の1歩としては充分でした。
「元暴5年条項」の話題を見ると、自分の頃より凄く大変そうで…
「単純作業」や「肉体労働」しか仕事がないとか?
1部では、現役の頃は組織の幹部だった事もあり、末端組員よりは資金も協力もあって「飲食店」開業出来てる方も居るようですし。(1人でも従業員として、元暴力団の方々の雇用を願います。)
「Vシネマ」(アウトローな内容の邦画)の俳優を養成しながら、タレント派遣を営んでる方も居るようですし。
「IT事業」(デジタルコンテンツに通用する人材育成)の開業支援を含む会社も存在するようです。
「暴対法」や「元暴5年条項」で、「暴力団」を衰退、新たな増加を防ぐ事には賛成ですが、そのせいで「半グレ」や心無い「不良」達が増えている事実にも目を向けてください。
生活の為の「仕事」は正業が当然ですので、「不良」達が持ち前の「根性」や「忍耐」を生かし、挫けず、諦めず、心無い「暴力」には屈しない気持ちで頑張って欲しいです。