しがない元極道です。
今回は「闇金」についての続編です。
『闇金①』の続き
出典: 『闇金ウシジマくん』(小学館)
はじめに、何度もお伝えしますが「闇金は違法なので、絶対にやっちゃ駄目な事です。」
自分は所属する「組」の「親分」(金主)から、現金100万円を「元金」に預かりました。(預かったと言っても、ザックリ借金です。)
金利は「ツキイチ」(1月1割の利息です。)で、【借用書】も作成されました。
(人生初めての【借用書】でした。)
【借用書】は、その辺りの【文具店】でも購入出切る物(紙)でした。
(200円位で10枚入り)(1枚20円?)
(100万円も借りる証書に、たった20円の紙?)←正直な印象でした。
金額には「壱珀萬円」と記入!(ん?)(イチヒャクマンエン?)
(何でか、見た事もなかった難しい漢字[漢数字]で書かせられました。)
〇〇 〇〇殿には「親分」の名前
上記の金額を私 〇〇 〇〇 は本日たしかに次の約定より借り受け、受領しました。
(私は、もちろん自分の名前)
1.上記の借用金の返済期日を 〇年〇月〇日とします。
(返済期日が、お金を預かった日から、1年後の日付でした。)
2.利息は年 20%とします。
(ここは利息制限なんだと?なんだか不思議に感じました。)
3.借用金およびその利息とも上記の借用金の返済期日までに貸主の住所に持参するか、または送付して支払います。
(まあ、ここは返済方法ですね。)
4.万一当方が本約定に違反した場合は、貸主から通知勧告がなくても当然に期限の利益を失い、直ちに元利金を支払います。
(違反と言うのは、ザックリ1年後に利息20%含む[元利金]返せない事ですね。)
(返済期日を過ぎれば、直ちに[元利金]を支払い?)←返せないのに直ちに?
([遅延損害金]なる法的な計算されるようです。)
例)返済額100万円で遅延損害金年率20%、これを1年滞納している場合
100万円 × 0.2 ÷ 365日 × 365日
=20万円(1日約550円)→ に元々の金利(20%)20万円も+
(1日550円も[遅延損害金]なら、1月で16,500円?!)
↑ これに利息もなら、単純倍?
(法的な利息や損害金でも、充分エグイですよね?)
5.連帯保証人 〇〇 〇〇 は、借主の本件債務について保証し、借主と連帯して履行の責を負うものとします。
(この連帯保証人ってのが借金の[肝]なんです。)
(借金する時、本来なら自分の全責任だけで契約したいですよね?)
(そこを、貸主は[保証]を理由に、信用の担保[人質]を取るんです。)
(借主は、[人質]には絶対に迷惑かけたくない心理ありますから。)
6.(特約事項)
(自分が、「親分」から借用する時には、何も特約なしでした。)
後日の為本証書を差し入れします。
〇年〇月〇日 ←借用日
借 主 住 所 〇〇〇〇
氏 名 〇〇〇〇
連 帯 住 所 〇〇〇〇
保証人 氏 名 〇〇〇〇
以上のように【借用書】作成しました。
(借りる立場の心理の体験としては充分でした。)
【借用書】上では、100万円記載ですが、手に渡されたのは90万円でした。
「闇金」では常識の?!
「先引き」(サキビキ)と言います。
つまり、1ヶ月後に100万円の「元金」返せば、利息の「ツキイチ」は先に取られているルールですね。
「元金」戻せない場合には、利息の「ツキイチ」分10万円を渡します。
(これが闇の世界の[上納金]です。)
たった2ヶ月で、20万円(通常の1年分の利息の計算ですね。)を返済(上納)します。
自分達「子分」は、[利息](上納金)の10万円を作る為に、「トイチ」で貸付し、100万円に対して、約30万円を目標に「闇金」業務に明け暮れる訳です。
30万円稼いで、10万円は[利息](上納金)=20万円が自分のリアルな取分でした。
(回収出来ない案件等あれば、[貸付金]がそのままマイナスになります。)
なので、常に貸付する時は[小口](小額)貸付でした。
最高50,000円が上限ってのが、暗黙のルールでした。
(相手次第では、30,000円しか貸さないとか、判断してました。)
なので、1ヶ月間に2人も回収出来ないなら?
即アウトになるので、かなり慎重に貸付しないとでした。
↑ なので、他団体の方々は「トイチ」より暴利な「セツイチ」「トイニ」「トイサン」「ジツイチ」と、「小口金融」としていたようです。
『闇金ウシジマくん』の世界にもありますが、「ヒサン」(1日3割)なんて最悪暴利も存在するようです。
(主にギャンブルの軍資金貸し付けのようです。)
今回はここまでです。
「闇金」を営む為の、貸付や借用書の書かせ方の勉強(体験)しつつ、いよいよ「広報」については、またの機会で!
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