「テクニカル分析をする人が誰もいない世の中でテクニカル分析が通用するかどうか」
頭脳明晰な人は考えることがすごいですねえ🤔反事実なので思考実験に依るしかないと思いますが、どうなんでしょうか(o゚-゚o)❓
このTweetを見て、数年前に読んだ竹森俊平『世界経済危機は終わった』の次の一節を思い出しました。
ブラック・ショールズの公式は、金融商品の価格付けを理論に従ったものにすることを通じて、金融市場そのものの効率化、つまり市場の動きを理論に従ったものにすることにも貢献している。
引用部分はBS公式の「規範的」な側面を述べたものだと思います。十分な数の市場参加者がBS公式により算出される理論価格を信じている場合、その価格から上方に市場価格が乖離していればショートした方が「合理的」であり、下方乖離していればロングした方が「合理的」ということになりそうです(LTCMの破綻という事件もありましたが)。すると、一時的にBS価格から導出される理論価格から市場価格が乖離していたとしても、市場参加者の裁定行動により市場価格が理論価格に一致するように動くということになるのでしょう。
逆に、市場参加者のすべてがBS公式により算出される理論価格を無視したとすれば、上記の裁定行動は起きようがなく、市場価格がBS公式の「予想」する理論価格に収束する保証もないということになりそうです。
これと似たようなことがテクニカル分析にも言えるのではないかと思うのですが、テクニカル分析の場合、市場参加者のポジションがチャートに投影されている以上、BSの設例よりはかなり複雑なことになるんでしょうね🤔月は万有引力の法則を「知っていても知らなくても」今あるように周り続け、りんごも同じように落下し続けるのでしょうが🌙(多分)