空間内または平面上にひかれた道を進んで、点Aから点Bまで移動するとき、その移動経路が何通りあるかを考えます。
(1)
《図1》は一辺の長さが1の立方体を4個組み合わせて、横幅(よこはば)2、高さ2、奥行(おくゆき)1の直方体をつくり、その直方体と点Aと点Bを結ぶ道をつけたものです。
図の中で点Aと点Bを結ぶ太線が、通ることのできる道です。
《図2》は一辺の長さが1の立方体を4個組み合わせて、横幅(よこはば)4、高さ1、奥行(おくゆき)1の直方体をつくり、その直方体と点Aと点Bを結ぶ道をつけたものです。
《図1》と同じく太線で表された道を通ることができます。
これらの道を、右、上または奥のいずれかの方向に進むことで、点Aから点Bまで移動するとき、考えられる移動経路は、《図1》、《図2》のそれぞれについて何通りありますか。
解答
(1)
《図1》 10通り
《図2》 18通り
解説
単元:中学受験算数 道順 立体図形 平面図形
対策:平面図形の分野から、道順の単元が出題されています。道順は、標準的な解法では、ただ数えていくだけです。注意深い受験生であれば、正答できます。
しかし開成中学では、図形を平面から立体に置きかえたり、途中で道順を戻れるように条件設定をしています。解法を丸暗記するのではなく、条件設定が変えられた場合でも、対応できる思考力が求められています。いいかえれば、自分の頭で考えられる受験生を求めています。
分析:
(1)は空間図形の問題に見えますが、平面図形に直して考えると、簡単です。
【道順 解法:交差点に本数を書いていく】
《図1》の立体図形は、右移動と奥移動は、平面図形の場合と同じように考えることができます。平面図形の場合と同じように、交差点に道順の本数を書いていきます。
答えは 《図1》 10通りです。
【道順 解法:交差点に本数を書いていく 立体図形版】
《図2》の立体図形は、3本の直線が集まっている交差点があるので、数え方に注意しましょう。
答えは 《図2》 18通りです。
【解説続き 原記事】