皆さんは目標を立てたのに、続かないという経験はありませんか?
成功者や有名人は目標を立てている人が多いイメージです。
今回は目標を紙に書くことの効果について説明します。
紙に目標を書くと目標達成率が1、42倍になる
ドミニカン大学カリフォルニア高では、次のような実験が行われました。
参加者を五つのグループに分け、四週間後に自身が決めた目標をどの程度達成したの
かを評価しました
グループ1 目標を決めるだけ(紙に書かない)
グループ2 目標を決めて、紙に書く
グループ3 目標を決めて、紙に書き、計画を作成する
グループ4 目標を決めて、紙に書き、計画を作成し、友人に宣言する
グループ5 目標を決めて、紙に書き、計画を作成し、友人に宣言し、毎週の進捗報告を行う
各グループの目標達成率は以下のようになりました。
グループ1 42,8%
グループ2 60,8%
グループ3 50,8%
グループ4 64,1%
グループ5 76,0%
グループ1とグループ5を比べると目標達成率は33、2%の違いがありました。
目標を達成するために一番いい方法は計画を紙に書き、それを他人に宣言し、毎週の
進捗の報告を行うことです。
他人に宣言することが難しい場合でも、目標を紙に書くだけでも目標達成率が上がる
ことがわかっていただけたと思います。
なぜ紙に書くと目標を達成することができるのでしょうか?
1、目標を忘れないこと
目標を紙に書くことのメリットは目標を忘れないことです。
人間の長期記憶について調べた研究には、エビングハウスの忘却曲線があります。
エビングハウスの忘却曲線とはドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウス
が、意味のないアルファベットを記憶させた後、どのくらい記憶を保持しているかを
実験した。
実験の結果、20分後には42%、1時間後には56%忘れることがわかりました。
この実験の結果人間は忘れやすいということがわかります。
2、目標に必要な情報に敏感になる
目標を紙に書くことのメリットの二つ目は目標に必要な情報に敏感になることです。
人間の脳は、『RAS(脳幹網様体賦活系)』という情報を自動で取捨選択する機能が
あります。
私たちは多くの情報が入ってきますが、情報量が多くて脳は、全てを処理することが
できません。
そこで自分にとって必要な情報と不要な情報にわけ、必要な情報のみを集める作業を
RASと言います。
例えば本屋が好きなAさんとゲームが好きなBさんが知らない場所を旅行しているとす
る。
同じ場所を行き来していてもAさんには本屋のお店や情報、Bさんにはゲームのお店や
情報が目に入りやすいということです。
逆に、例えば全く興味のない美容のお店があっても気づかないということも起こります。
目標を紙に書けば、RASの機能により、「目標達成のために必要な情報」と判断をし
て、目標達成するための情報を無意識に集めてくれるようになります。
目標を立てるときは具体的に立てることが効果的です。
目標を立てる方法は別の記事で書く予定です。