今回はユビホルについて考えます。
ユビホルの概要は前回の記事をどうぞ。
今回は本質的なところからいきます。
ユビホルは広告視聴の収益をユーザーに分配する典型的なポイント活動アプリであるといえます。
ただし、広告1回視聴につき0.1円の収益をそのままユーザーに分配すると、ユーザーのテンションがもたないため、鉱石を掘るとポイントがもらえるという方式にして、鉱石を掘る効率を上げるために広告を見るという方式をとっています。
ポイ活アプリにソシャゲの文法を持ち込んでいるわけですね。
つまり別の見方からするとこうも言えるわけです。
ユビホルは課金できないソシャゲでもある
さて、ポイ活にソシャゲの文法を掛け合わせたユビホルですが、このおかげでユーザーの離脱率の軽減、ユーザーのプレイ時間の延長には成功している様です。しかしいまだサービスの継続のためには新規参入ユーザーの獲得が必要な様子。
今回はユビホルの新規ユーザー獲得を考えます。
まず前提として、すでにユビホルのユーザー数は下手なブロックチェーンゲームよりもよほど多いです。
・通常のスマホアプリであること
・(時間をかければ)確実にお金がもらえる事
ブロックチェーンゲーマー以外の通常ゲームユーザーの取り込みに成功したと思って良いと思います。ユーザーの流入も定期的にある模様。
そんなユビホルがここからユーザー数を増やすためには、入ってきたユーザーをいかに離さないかが大事になってくると思います。
①お金をもらえるようになるまでの道のりが遠すぎる
これは当然なのですが、広告単価0.1円で300円分の仮想通貨を渡すには単純計算で3000回、3000円分の仮想通貨を渡すには単純計算で3万回の広告視聴が必要です。
それだけのパワーアップが必要なように目標を設定するわけですから、どうしても目標が「20億ポイント」というような途方もない数字になってしまいます。
これで面食らって「ああ、このアプリはお金を渡す気が無いんだな」と去ってしまうプレイヤーは多いはずです。
しかし、これを打破するためにあるのが宝くじ機能の「プレミアムくじ」です。
宝くじは当たれば一発逆転いきなり最高報酬の10倍の1ETHをゲットできる夢のあるくじなのですが・・・このシステムがあまりうまく機能していないように感じます。
②古参プレイヤーとのパワーバランス
ユビホルは基本的にソシャゲの文法で作成されています。
つまり時間をかければかけるほど強くなる。
ただし通常のソシャゲと異なるのは課金要素が無いということです。
そのため、課金パワーで先行者を抜き去るということができず、先行プレイヤーが常に強いままという状態が続いてしまいます。
「プレミアムくじ」は1枚1万ポイントの固定相場で販売されています。
つまり新規ユーザーと古参ユーザーでは1万ポイントを稼ぐのに必要な広告視聴回数に大きな差が出るわけです。それもすごい倍率で。
また、ポイントはパワーアップに必要なため、「くじを買うくらいならパワーアップに充てる」ことになり、初心者程くじを買いずらい傾向にあります。
結果、古参プレイヤーがくじの大半を買い占めることになってしまい、当選者も順当に古参プレイヤーとなるわけです。これはせっかくのくじ機能が生かされているとはいいがたいと思います。
例えば広告を1回見たらくじを1枚供給するようにします。
で、ポイントを使ったパワーアップ要素にくじを入手する枚数が少し上がる要素を追加します。これによって、新規プレイヤーと古参プレイヤー間で、くじの入手数の差分が減少することになります。
現在、プレミアムくじを買った上位1000名に「ゆびかぶ」というアイテムが配布されます。これはユビホルの広告収入の10%をゆびかぶ保有者で頭割りにするというもので、長期的な資産になるものです。
ゲーム中に詳しい説明がされていないため、ゆびかぶがもらえることを知っているプレイヤーは少ないのではないでしょうか。
もっとゆびかぶを宣伝することをお勧めします。
今回は以上です。