先日、nejee様の以下の記事を拝読致しまして、思い出したことがあります。
上記リンク先の記事でANAクラウンプラザホテル大阪様のラウンジの話があります。
料理や内装等も良いのですけれども、その辺りのお話はnejee様の記事にお任せすると致しましょう。
実はこのホテルのラウンジにさりげなく飾られた絵画は、どれもこれも素晴らしいものなんですよね。
何が素晴らしいって、美術館とかに飾られるレベルのお宝です。
(ホテルモントレ ラ・スール大阪様という美術館併設のホテルもありますけど、ラウンジにそのまま飾られているというのがすごいのではないかと)
……お高いんだろーなー……って、やらしいなー私は。
私は結婚するちょっと前から大阪在住で、多分三十年ぐらいになると思います。
住宅ローンを抱えていた時までは自らもぎちぎちに働き、夫も忙しかったために休みをとって旅行に行くということがほとんどありませんでした。
そんなわけで、超たまーにちょっとお金を出して市内のホテルに泊まりに行く、ということをやっとったわけです。
で、コロナの前まではANAクラウンプラザホテル大阪様にもお世話になっておりました。
絵画は私よりも夫の方が執着していまして、二回ぐらい描かれた画家さんについてスタッフの方に尋ねていましたっけなぁー。
そしたら「絵画にご興味あるのでしたら、どうぞ」と仰って、ファイルのようなものを見せてくれたわけですよ。
その一覧には……藤田嗣治に小磯良平、マリー・ローランサン……これはやばい……一般人で絵心のないこの私でも知っているレベルのすごい画家さんが、ずらっと並んでいました。
(何でかわからないですけど、謳っていないんですよねこの絵画。
せっかくだからもっと大々的に宣伝すれば良いのに、何故???)
で、中でも一番多かったのが荻須高徳の作品だったのですが。
大変お恥ずかしいことに、当時の私は荻須高徳を知らなかったのです。
それでせっかくの機会だからと検索すると、荻須高徳が佐伯祐三の妻である米子と不倫関係だった説などが出てきて「ひぇー」と思ったのでした。
で、昨日、山田五郎先生の以下の動画を拝観しましてですね(重くなりますので、文字にリンクしました)。
【佐伯祐三・立てる自画像】生き急いだ天才!顔のない自画像の謎【山田五郎と深い縁!?】
【生き急いだ天才】佐伯祐三が描いた“絵にならない”はずの風景【無有好醜】
先ほどの「荻須高徳が佐伯祐三の妻である米子と不倫関係だった説」を思い出して、そう言えばANAクラウンプラザホテル大阪のラウンジで荻須高徳の絵を観たなぁーということも思い出したわけです。
記事を書きながらいろいろ調べていると、以下の濃ゅーい記事を見つけました。
というわけで、まとめますと「ホテルのラウンジでゆっくりして、なおかつ絵画にもご興味あるという方には、ANAクラウンプラザホテル大阪様がおすすめ」です。
ここからは余談ですが。
リアル雑談で聞いた話なので、ソースはありません。
ANAクラウンプラザホテル大阪様は昔、全日空ホテル様でした。
(ウィキペディアによると、その前に大阪全日空ホテル・シェラトン様でした)
その後、インターコンチネンタルホテルズグループの中のクラウンプラザホテルの一つとしてリニューアルされました。
で、このリニューアル前までは、ラウンジが二階にあったらしいのです。
これを知った時はまだ絵画のことを知る前だったので、率直に言って「日本人アホちゃうか?!」と思いました。
「どうせ最上階はスイートのまま(=スイートルーム自体が商品)で、バブルの時とは違ってろくに稼働もできずに放置しとったんやろ?」てな感じで。
(ちなみにマリオットでは、スイートルーム自体を商品とする使い方をほとんどしていません。
スイートルームを販促物、つまり多く連泊させる所謂「修行」の特典として使っており、それにまんまと乗せられて修行しまくっていましたよ夫が……いや、私もおったけど)
しかしこの絵画の話を聞いて、考えが変わりました。
恐らくですが「こんな素晴らしい絵画があるのだから、二階でも絵を観たい人ならリピートしてくれるはずだ」と思ったのではないでしょうか。
残念ながら、日本人にはそんなに芸術のわかる人はいなかったと。
で、こんなすごい絵画があるとは露知らず、またそのような可能性も一切考えず、短絡的な思考をしたアホな日本人がここにいた、というオチでした(恥ずかしやー)。