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フリーランスとして生きていけるのか考えてみた

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  • 1000aki
  • 2019/01/19 08:17

都内で働くのが年々シンドイと感じつつ、近頃は電車内で立ちながら寝るスキルを身に付けた1000akiです。次は目を開けながら寝るスキルを手に入れたいです。

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以前受けたライティングの依頼の中で「自営業もといフリーランス」の老後についての記事を作成したのですが、副業とはいえWEBライターとしてお金をもらっている身としては気になる話題です。

「現状無理!」という結論に至ったのですが、そんな結論に至った過程について今回はお話しようと思います。


■老後に必要な資金はいくら?

「素敵なシニアライフを送るにはいくら資金が必要なのか」を知るためには「毎月いくらで生活したいのか」を考える必要があります。


湯水のように際限なく使えるのであれば上限なんてあったもんじゃないのですが、そこは現実を見なければいかんなということで割りと現実味のある30万円と設定してみます。


人生100年時代に突入して年金受給も65歳となった昨今、僕らが年金受給する頃にはもっと年齢が伸びている可能性があるとはいえそこは割愛。100歳までとして35年のわくわくシニアライフが待っています。


さて、月間30万円で生活をしようとした場合、年間にして360万円。それが35年なので……1億2600万円…だと…?


■大丈夫、僕らには年金がある!

この時点で既に心を折られ、絶望すら感じたりもしたのですが、大丈夫!僕らには年金がある!


僕らが老後になる頃には年金なんて貰えないんだからアテになんかならない…という話はよく聞きますが、少子高齢化社会の現代おいて本当に受給できないとなったら暴動が起きますよ。


一揆ですよ、一揆。


なので全く受給できないなんてことはなく、何らかの政策は施行されることでしょう。とはいえ、受給額は減るかもしれませんけどね。


そんな年金ですが、一般的な会社員のモデルケースでは月に約16万円程とのこと。一方の自営業やフリーランスの人は約6万円程…目を疑いましたよ、本当に。

その差なんと月々約10万円、年間にして約120万円の開きがあるじゃないですか。

厚生年金の強さをまじまじと見せつけられました。


ご存知の通り会社員の人は「厚生年金+国民年金」の2階建てですが自営業やフリーランスの人は「国民年金のみ」の加入ですからね。


その分会社員の人は給料から天引きされているわけですが、会社負担もあるわけで自営業やフリーランスの人が国民年金基金などで2階建てにする際の負担とでも随分と差があるわけです。


(詳細を書いていると先にも進まず、超大作になってしまうので割愛しますね。そもそも仕事じゃないし。)


脱線してしまいましたが、仮に月々16万円もらいながら35年生きると受給総額は6720万円となるので前述した1億2600万円から差し引くと5880万円。「これくらいならなんとかなりそう!」と夢や希望がもてるのですが、忘れてはならないのがこの金額は現在の一般的なモデルケースとされている"会社員"の話。


一方のフリーランスはというと、月々6万円もらえるとして35年生きると受給総額は2520万円。差し引いてみても約1億円なわけです。戦慄しました。


■大丈夫、僕らには退職金がある!

…会社員の人はね。


最近の調べによると会社員の人の退職金の平均は2000万円とのことです。とはいえ、退職金が存在しない企業もたくさん見受けられるので、この記事を読んでくれている会社員の人も油断はならないです。就業規則見ておいた方が良いですよー。


退職金がないフリーランスの人は失意のどん底かもしれませんが、"自営業者の退職金"と名高い「小規模事業共済」という素敵な制度があるのでこちらでカバーは可能。もちろん積立なので準備しなければ国民年金のみですのであしからず。


会社員の人で仮に2000万円もらえるのであれば先ほどの5880万円からさらに差し引いて3880万円という金額が出てきます。


巷でよく聞く「老後には3000万円の貯蓄が必要」の"3000万円"に近い金額になりましたね。


今回は月々30万円でシニアライフを送ることを仮定としましたが、これを25万、20万と金額を落としていけばさらに近付きそうです。


(僕はFPなどの専門家でも何でもないので単純計算をしていたらたまたま近い金額が出ただけかもしれませんので、この記事読んでドヤ顔で人に話さない方が良いかと思います)


■それでも事前準備をしておけば大丈夫?


本記事にて既出の国民年金基金や小規模企業共済などのフリーランスの人への救済制度。


その他にも流行りのイデコや積立NISAに個人年金などの保険など色々と老後資金を準備するための商品はあります。


でもね、タダじゃないのよ。

自分で月々(年々)積立てていかなきゃいかんのよ。


いくら積立金が所得控除などで節税されるとはいえ、所得税や住民税など諸々な税金を引かれるうえに、さらに自身の老後資金のために積み立てをする…


一体月々いくら稼いだら良いのだよ…もちろん生活費や固定費もあります。食べなきゃ死んじゃうからね。家を買っている人なら住宅ローンもあるでしょう。持ち家がなければ老後も家賃を払うことになるのでどっちもどっち。


積立だけではなく純粋な貯金をしたり、もしものための保険への加入なども考えると頭が痛くなります。


ここまでで少なくとも僕の現状の副業スキルでは老後に備えることは到底無理だと結論に至りました。


何なら月々の生活すら無理です。前回の記事で報酬について触れましたが、今僕自身の会社員としての収入を手取りで時給換算すると4000円弱であることを思うと生活水準を落とさずフリーランスで働くにはどんだけ働けば良いんだよ!って。


ここに賞与のことを考えるとさらにシンドくなるわけで…多分満員電車に揺られている方がラクです。副業しつつ、そのお金を貯蓄や投資、積立に回してやっていくのが今の僕には最善っぽいです。


■おわりに

色々と金額や詳細は省きましたがそんなこんなで冒頭の"無理"という結論に至ったわけですが、同時に現在フリーランスで活躍している人の凄まじさを知りました。


フリーランスなら退職の時期も無いのでいつまでも稼ぎ続けられるという考え方もありますが、人間いつ傷病が身に降りかかるかなんて分からないわけで。


これからフリーランスとして生きていこうと考えている人はそのあたりも考慮して身の振り方を考えることをオススメします。

公開日:2019/01/19
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ITエンジニア(システム開発)兼WEBライターの2足のわらじで歩行中です。書いて欲しいテーマがありましたら気軽にお声掛けください。

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