かつてマンション管理の仕事をやってたことがある。
分譲マンションの管理組合のお世話をする…マンションフロントというお仕事。
分譲マンションは当然全員が区分所有者であり、居住者の中には区分所有者から賃貸契約して住んでいる人もいたり…良くも悪くもとにかく多種多様で個性豊かな人が集まっている。最近では国際色豊かになったり、高齢者の一人暮らしが増えたことによる孤独死、ルームシェア、短期シェアハウス使用等々時代に沿っていろいろと問題が発生。最近では大規模修繕工事の実施や建て替え問題も出てきている。
分譲マンションは区分所有者で組織する管理組合が管理していくんだけど、小さい組織ならまだコントロールできるんでしょうけど、その戸数が50とか100とかさらに大規模マンションになってくるとそれをまとめることも難しく、そのために管理業務主任者資格を持ったマンションフロント担当が管理組合のサポートをしている。
ちなみに分譲マンションが建て替えを決める時、区分所有者の80%が賛成しないと可決することができない。普通の決議事項は過半数、ちょっと重要な事項は3/4の賛成などその詳細はマンション管理規約に定められている。
前置きのお話が長くなってしまった…
分譲マンションのインターフォンシステムを利用したサービス。
オートロック式マンションでは、当然決められた人しか入ることができないため外部からの訪問者のためインターフォンが設置されている。そのインターフォンシステムにネット通信をプラスしたら劇的にサービスの幅が広がると考えた。
①インターフォンとしての役割
➁タクシーなど公共機関へのアクセス
③警備会社とのネットワークによる見守りサービス
④ネットスーパーとつなげることで在宅からの発注・宅配が可能に。
➄病院、介護施設とのダイレクト通話機器。
まずはこんな感じのサービス向上が一次的効果。
システムの中にタクシー会社、警備会社、スーパー等の企業が絡むことで、サービスが実施された時に金銭の授受が当然行われ、その金額の数%をマンション管理組合の利益にすることも可能。これが二次的効果。
100戸のマンションで居住者が300人と考えた場合、その300人が年間インターフォンシステムを利用したデータ…一人が一日一回のサービスを利用した場合の年間データ数は109,500回と考えられる。そのデータはビックデータとして新たなサービスへと生まれ変わる可能性が大いにある。
ビッグデータに基づく、個人へのダイレクト広告の可能性。
マンションに関わる人々にとって、ここで集められるビッグデータは次なる展開のアイディアとなる。
このシステムが成立した場合、日本全国にあるマンション管理組合に対してシステムの販売ができてしまう。
マンション自体が高齢化してしまい、建て替え問題に加え空室率も今後の大きな問題と考えられる。居住者ファーストのサービスを整えることが今後の生き残りの大きな一手となるに違いない。
私が考えるぐらいだからすでにもうどこかでやってるのかもね。