「広い世界を暗示する考え方ではなく、与えられた材料だけでそれ以外に拡らず、それで満ち満ちたごく簡素な世界を形作っている。……さびを感じるのは、日本人が極僅かの材料で、自分だけの世界を作る事の出来る習慣があるからだと思うのです。」『日本美』折口信夫