本日、株式会社ALISの100%のM&Aによる株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドグループへのJOINを発表できたことを嬉しく思います🎉🎉🎉
株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドは日本最大級の金融情報メディアを擁する上場企業であり、金融や投資に詳しい方であれば「言わずと知れた」存在です。しかしそうでない方には、もっとわかりやすい説明があります。先日ライブドアを買収した会社です。
https://global-assets.irdirect.jp/pdf/tdnet/batch/140120220927536956.pdf
(合計で8000万人規模のユーザー基盤。実にゴキゲンですね)
この記事では皆さまに、株式会社ALISの共同代表である石井と水澤から、今回のM&Aへ至った背景についてご説明できればと思います。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、株式会社ALISは昨年、前CEOが退陣しました。詳細は諸事情で割愛致しますが、まあ組織はガタガタだったというのが正直なところです。ガタガタのボロボロでしたね。瓦解寸前だったと言って良いでしょう。(誤解の無いよう申し上げると、我々はその責任を我々自身以外に求めるつもりはありません。種々の経緯はあれど、とどのつまり、それは我々の至らなさに帰結します。)
しかしありがたいことに、残ってくれる社員、サービスを利用してくれるユーザーを含め、それでも応援して頂ける方々がおりましたので、「ここで終われるか」ということで、石井・水澤が共同代表として株式会社ALISを引き継ぎ、今日に至っております。
困難な状況に、投げ出したい、と考えなかったと言えば嘘になるでしょう。それでも「筋は通したいよね」という共通の意思の元、社員と共に少しずつ組織を立て直し、ありがたいことに、安定的なユーザーベースの成長と、ALISメディアでの継続的な売上成長が見込める段階にまで至っております。2018年のサイト公開から4年半が経つALISは、ブロックチェーン、トークンを活用したメディアとして希有な、非常にユニークな存在であると自負しております。最近では、大変ありがたいことに魅力的なプロジェクトへのお誘いや出資のご提案等を頂く機会も増えました。
しかし。私達には依然として大きな課題がありました。
それは、私達にはいわゆる「政治力」や「信用」が足りないという現実でした。日々厳しくなる規制へ対応、調整、交渉する政治力。存在感ある大企業と渡り合う信用。そういった意味での力量が圧倒的に足りていない。それに輪をかけて、じつは共同代表である石井も水澤も、そういった諸々を獲得し行使してゆく種類の仕事が、必ずしも得意ではありません。いや端的に、「これは苦しい。しんどい。向いてない」と感じるタイプでございます。
現在の環境で事業を続ける限り、この種のケーパビリティ無しではALISの成長は限定的です。しかし先述の通り我々の不得意とするところであり、かつ、自ら進んでやりたいことでもありません。規制に翻弄されるために起業したわけではないのです。じゃあ投げ出すのかといえば、その答えもNoです(難儀な話ではあります)。
であれば。我々よりもその種の能力が高く、株式会社ALISをうまく運用できる企業によるM&Aを模索した方が、我々が苦手な仕事をやり続けるよりも遙かに展望が開ける。これはあらゆる意味で、誰にとっても良い選択肢であると考えました。トークンホルダーにとっても、ユーザーにとっても、社員にとっても、そして正直にお伝えすれば自分達にとってもです。
これが、今回のM&Aに至った1つめの理由です。
そしてもう一つ、決定的に大きな理由が事業シナジーです。
まず、我々が独自に上記の「信用」を得るには数年単位の時間がかかります。そこがようやくスタートラインであり、さらなる成長にはより時間を要します。
しかし既存事業との強力なシナジーを見込める企業によるM&Aが実現すれば、数年、あるいは十年以上という単位でその時間を短縮できます。その観点で、今回グループインする株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドは上場企業であり、先述の政治力や信用といったリソースを有するのはもちろん、堅実な既存事業を持ち、さらには今後新たに非金融領域へ切り込もうという好機で勢いがあります(ライブドアを買収するくらいですしね)。これはALISとの事業シナジーにも非常に大きな期待が持てる。そう結論しました。
以上の理由により、我々は今回の意思決定を致しました。
もしかしたら皆さまの中には、今回のM&Aに釈然としない方もいらっしゃるかもしれません。もっと自力でやれたのでは? それは(バズワード化以前の文脈で)Web3的な動きかい? 等々、いろいろなご意見おありかと思います。
至極ごもっとも。わかります。
とはいえ皆様、8000万UU。8000万UUですよ。今後の詳細は現時点ではまだお伝えできませんが、このユーザー規模でシナジーを追求できるのはゴキゲンじゃないですか。ゴキゲンですよね?
瓦解寸前の状態からどうにか、この先も良い感じに継続できそうな所まで持ってきた、ということで、ここはひとつ、いろいろご意見おありの方にも何卒、ご理解いただければ幸いでございます。
(お疲れさん、グッジョブ、と、声をかけてくださる方がもしいらっしゃれば、私達としては掛け値無しに嬉しい。畢竟そのために踏ん張っておりますのでね)
長々と書きましたが、共同代表の二人も、社員も、このM&Aを経てALISを離れる訳ではありません。とはいえ小所帯ベンチャーでやってきたこれまでと異なり、上場企業の関連会社という立場となる手前、株式会社ALISのあり方は大きく変化するでしょう(でなければM&Aの意味がありませんしね)。端的に言えば、究極的な意思決定権はもはや我々にはありません。しかしそれでも、それを補って余りあるメリットが間違いなく存在すると、私達はそう考えております。
ともあれ皆様、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
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お伝えしたい内容は、ほぼこの記事に記載しましたが、本日10月4日の21:00にはAMAを予定しております。
共同代表の二人が質問にお答えする場となります、もしよろしければご参加ください。
https://us02web.zoom.us/j/85140290330
(しかしあれですね、今までのように自由にAMAを開催するわけにもいかないので今回が最後のAMAになるかも? 知れませんね)